愛犬を撫でると「毛質が変わってきた」「毛質がパサパサしてきた」と感じることはありませんか?
犬の毛質は「健康のバロメーター」といわれています。
つまり、犬の毛質がツヤツヤとしていてハリがあれば健康状態がいいといえるでしょう。
今回は、毛質をよくするための方法や毛質が悪くなる原因について徹底解説していきます。
この記事を参考に、愛犬の毛質を改善してツヤツヤな被毛を目指しましょう!
この記事を読んでわかるポイント
- 犬の毛質が悪くなる原因がわかる
- 犬の毛質改善の方法がわかる
- 犬の毛質がよくなる食べ物がわかる
【Contents】
犬の毛質は健康状態を反映させる指標
犬を飼育する上で、必要不可欠なお世話の1つである「被毛ケア」。
しかし、こまめにブラッシングなどの被毛ケアを行っているにも関わらず「最近愛犬の毛質がパサパサしてきた」と感じる方も少なくないはず。
毛質が悪くなる原因には、皮膚の状態が大きく関係しています。
人間と同じように犬の皮膚も、何枚もの層が重なり合ってできていますが、犬の表皮は人間の1/5程度の厚みしかありません。
そのため、皮膚だけで水分を保持することが難しいので、犬は全身を被毛で覆って皮膚の乾燥しないようにしています。
被毛は表皮から作られているので、表皮の状態の悪化は毛質の悪化にも繋がるといえるでしょう。
しかし、犬の毛質の悪化の要因は皮膚の状態だけではなく、さまざまな原因が考えられます。
以下では、考えられえう毛質が悪くなる原因について詳しく紹介します。
犬の毛質が悪くなる原因
犬の毛質を改善するためには「毛質を悪くしている原因」を理解する必要があります。
以下では、4つの原因について詳しく解説していきます。
①被毛のお手入れ不足
毛質をいい状態で保つためには、定期的なお手入れが必要です。
ブラッシングやシャンプーの頻度や方法が適切でなければ、毛質は悪化していく一方です。
犬種によって、適切なお手入れ方法や回数が異なるので、トリマーさんや獣医師さんに確認するようにしましょう。
②栄養バランスが偏っている
栄養バランスが偏った食事を与えていると、必要な栄養分が体の末端の被毛まで行き届きません。
そのような状態が続くと、被毛がパサパサと乾燥してしまい、毛質が悪くなってしまいます。
栄養バランスのいい食事を与えることは、毛質改善だけではなく健康維持にも繋がります。
以下では、毛質改善に効果的な食べ物を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
③加齢
犬は年齢を重ねると皮膚の弾力が衰えて、皮膚は乾燥してしまいフケも多くなります。
さらに、被毛のパサつきや密度が低下し、白髪や抜け毛も増えるようになるでしょう。
④病気
甲状腺や肝臓の機能が低下する病気になると、毛質が悪くなる場合があります。
食事改善や被毛のお手入れを見直しても毛質が改善されない場合は、病気の可能性があるので病院を受診してみましょう。
また、ノミ・ダニなどによって皮膚トラブルを起こしている場合や、自律神経の乱れによって毛質が悪くなっている可能性もあります。
上記のような疾患は飼い主さんが治してあげることは難しいので、獣医師さんに正しい処置を受けましょう。
犬の毛質がよくなる食べ物
健康状態に問題がない犬の毛質が悪くなる原因のほとんどは「ドッグフード」だといわれています。
現在、愛犬の毛質を改善したいと考えている飼い主さんは「ドッグフード」を見直してみましょう。
以下のことを参考にしながら、愛犬に最適なドッグフードを選んでください。
動物性たんぱく質が豊富に含まれているものを選ぶ
タンパク質は「筋肉・内臓・皮膚・被毛」など、健康な体作りのために1番必要な栄養素。
犬に必要なタンパク質の量は、人間の必要とするタンパク質の量の約4倍以上です。
人間と同じような感覚で食事を与えていると、当然タンパク質が不足してしまいます。
万が一、タンパク質が不足すると被毛まで栄養が行き届かなくなり、毛質が悪くなる・被毛が抜けるなどのトラブルが起こります。
タンパク質不足にならないためには、ドッグフードのパッケージに記載されているタンパク質の成分値が「20%~30%以上」にものを選ぶといいでしょう。
良質な脂質が含まれているものを選ぶ
ふわふわ・ツヤツヤな毛質を手に入れたい飼い主さんは、良質な脂質が含まれているドッグフードを選びましょう。
良質な脂質は以下のものが挙げられるので、ドッグフードを選ぶ時の参考にしてください。
良質な脂質
- 亜麻仁油
- ビール酵母
- サーモンオイル
- オメガ3脂肪酸(紫蘇油・エゴマ油・イワシ・サンマ油等)
良質な脂質には、被毛に艶を出す効果があります。
しかし、脂質の摂りすぎは肥満の原因になるので注意が必要です。
必ず愛犬の体重や体質に合った適量を摂取するようにしましょう。
タンパク質を摂取できる人間の食べ物
ドッグフードだけではなく、手作りご飯を与えている飼い主も少なくないでしょう。
そのような場合には、以下の食べ物を使用して与えることをおすすめします。
タンパク質には「植物性」と「動物性」の2種類あります。
【植物性タンパク質】
- 大豆
- 豆腐
- 納豆
【動物性タンパク質】
- 肉
- 魚
- 卵
- 乳製品
上記の2種類のタンパク質には、含まれるアミノ酸の種類が異なります。
そのため、2種類のタンパク質をバランスよく摂取することが大切です。
食材を調整しながらバランスを考えるのは難しい方は、ドッグフードを与えるといいでしょう。
犬の毛質を改善するための4つの方法
毛質が悪くなる原因や毛質がよくなる食べ物がわかったところで、ここからは毛質の改善方法について紹介します。
以下のことを参考に、愛犬の毛質改善に取り組みましょう!
①定期的にシャンプーをする
皮膚と被毛を健康な状態に保つには「月1回~2回」定期的なシャンプーが理想です。
しかし、シャンプーを行いすぎると、必要な皮脂が不足して皮膚病になりやすくなるので注意が必要。
犬用シャンプーは安全で低刺激なものを選びましょう。
シャンプー後、皮膚の乾燥が気になる場合には、ホホバオイルなどを数滴たらしてマッサージすると、皮膚の保湿や毛艶にも効果的です。
そして、タオルで被毛を拭く時はゴシゴシこずらずに行いましょう。
ドライヤーは低温に設定して、仕上げに冷風を当てて完全に乾いたか確認するようにしてください。
②日頃からブラッシングを行う
日頃のブラッシングは、愛犬と飼い主さんの信頼関係がないと行えません。
ブラッシングに慣れていない子は無理やり行わずに、徐々に慣らせていきましょう。
ブラッシングを行うメリットは、以下の3つあります。
ブラッシングのメリット
- 皮膚病の早期発見に繋がる
- 血行が良くなり健康の増進
- 愛犬とのコミュニケーションがとれる
短毛種・長毛種、ダブルコート・シングルコートによって合うブラシが異なります。
そのため、愛犬の毛質に適したブラシを選ぶようにしましょう。
毎日のブラッシングには、マッサージ効果が期待できる「ラバーブラシ」や毛艶がでる「獣毛ブラシ」がおすすめです。
抜け毛を放置しておくと皮膚トラブルの原因になるので、とくに換毛期はこまめなブラッシングを心がけましょう。
③サプリメントを使用する
腸内環境を整える「乳酸菌」が含まれるサプリメントを摂取することも効果的です。
腸内環境が悪いと、皮膚トラブルや被毛のパサつきの原因になります。
毛質の改善はもちろん、涙やけの改善にも効果が期待できるのでおすすめです。
サプリメントを与える時は「過剰摂取しない」「サプリメントの併用をしない」ことを守りましょう。
④ストレスの原因を減らす
犬も人間と同じようにストレスが溜まります。
ストレスが溜まると血液の循環が悪くなり、抵抗力や消化吸収力が落ちてしまい、結果的に毛質や毛艶の悪化に繋がります。
以下のような仕草が見られる場合には、ストレスが溜まっている可能性があるので注意して観察するようにしましょう。
ストレスのサイン
- 耳を後ろに倒す
- 尻尾をあげる
- 目を逸らす
- 身体全体を掻く
- 床の匂いを嗅ぐ
- うなることが多くなる
- 震えることが増える
- 呼吸か細かくて早い
- 普段は噛まないのに噛む
- よく吠える
上記のような仕草をしている場合は、ストレスの原因を特定して解消してあげましょう!
【毛質改善】おすすめシャンプー3選
ここからは、毛質改善に最適なおすすめシャンプーを紹介していきます。
以下のことを参考に、愛犬の毛質に合ったシャンプーを選びましょう!
アニマー湯 シャンプー 200ml
種類 | 低刺激 |
容量 | 200ml |
香料 | 無香料 |
天然パーム・ヤシ油を主成分としており、ペットはもちろん飼い主さんにも優しいシャンプーです。
無添加・無着色・無香料・無公害をコンセプトに多数の臨床を基本としているので安全性が高く安心して使用できます。
また、シャンプー液が生体に残留しないことを前提に開発した商品であるため、泡立ち、泡切れが何よりもよいことが特徴です。
さらに、ペットのシャンプー時間の短縮を実現し、生体への負担を軽減できる点も嬉しいポイント♪
ニチドウ ミラクル ゼネラルシャンプー
種類 | 低刺激 |
容量 | 400ml |
香料 | 若草 |
プロのトリマーさんも使用する定番アイテムです。
天然由来のナチュラルオイルと、皮膚や被毛にいい栄養成分を豊富に配合したシャンプー。
全犬種に使用できるので、多頭飼いしている方にもおすすめです。
散歩後の足洗い用としても活躍するでしょう♪
(DHC) ビューティドックリンスインシャンプーQ10
種類 | 一般 |
容量 | 200ml |
香料 | グリーンフローラル |
傷みがちな被毛に艶とうるおいを与え、健やかで美しい毛質に仕上げてくれます。
消臭成分配合されているので気になるにおいを抑え、さわやかでフレッシュなグリーンフローラルの香りも魅力。
ふわふわとした柔らかい毛質を目指したい方におすすめのシャンプーです♪
毛質改善するために「栄養バランスのいい食事」を
おさらい
- 定期的にブラッシング・シャンプーを行う
- 愛犬の毛質に合ったシャンプーを選ぶ
- 食事内容を見直す
愛犬の健康維持をサポートするためには「皮膚・毛質」のケアが大切です。
この記事を参考にして、食事管理や日頃からの被毛ケアを行い、毛質改善を心がけましょう♪