犬の歯は「健康のバロメーター」といわれています。
そんな大事な歯を守るために役立つ「犬用歯磨きグッズ」には、さまざまな種類があることをご存知でしょうか?
今回は、歯磨きグッズの種類や特徴、実際利用している方の口コミなどを、はじめての方でも分かるように詳しく紹介します。
この記事を読んでわかるポイント
- 歯磨きグッズの選び方がわかる
- 歯磨きグッズの種類がわかる
- 種類別のおすすめ歯磨きグッズがわかる
【Contents】
犬の健康を保つためには歯磨きが必要不可欠
本来犬には、歯磨きは必要ありませんでしたが、自然界には存在しないドックフードやおやつを食べるようになったことで、歯に汚れが溜まるようになりました。
犬も人間と同じで、口内環境が悪いと、虫歯や歯周病になってしまいます。
口臭がきつい犬は、歯周病が進行している恐れがあり、放置すると取り返しのつかない大病になってしまう可能性もあります。
そのため、犬の歯磨きは健康に長生きするために、とても大事な行為です。
子犬の頃から、歯磨きをコミュニケーションの時間に取り入れ、少しずつ慣れさせていきましょう!
とくに気を付けて歯磨きをするべき犬種
歯の本数は、トイプードルやチワワなどの小型犬も、大型犬と同じ42本あります。
しかし、小さな口の中に多くの歯がある小型犬は、大型犬より歯周病になるリスクが高いといわれています。
また、年齢とともに歯周病になりやすく、日本では3歳以上の80%以上の犬に「歯石・歯垢」が確認されていて、歯周病になる危険性が非常に高いです。
人間の歯磨き粉は使用していいの?
「犬も人間と同じ歯磨き粉を使用できれば節約できるのに・・・」と考えている方もいるかもしれませんが、人間が使用している歯磨き粉には「キシリトール」が含まれています。
キシリトールは、犬が中毒症状を引き起こしてしまう可能性が高い危険な成分です。
人間用の歯磨き粉に、キシリトールが含まれていなかったとしても、香料や発泡剤が入っているので、とても危険です。
犬が興味を示したとしても、絶対に犬に与えないようにしてください!
歯磨きグッズの選び方
犬の歯石をケアしないで放置しておくと、歯石除去の手術が必要になる場合があります。
そうならないためも、日頃から飼い主さんが、正しいデンタルケアを行いましょう!
犬の歯磨きグッズは、スティックタイプの歯ブラシだけではなく、さまざまな種類があります。
それぞれのグッズの特徴を詳しく解説するので、犬に合った歯磨きグッズを選びましょう!
歯磨き初心者の犬におすすめ「シートタイプ」
歯磨きデビューの子犬や、歯磨きが苦手な犬には、シートタイプの犬用歯ブラシからはじめてみましょう!
シートタイプは、飼い主さんの指に巻きつけるので、口内を傷つけず安全に使用できます。
また、口の中に入れたときに異物感が少なく、犬のストレスも軽減できます。
製品によっては、強い匂いや含まれている成分を嫌がってしまう場合もあるので、事前に確認しましょう!
歯石の汚れをしっかり落とせる「指サックタイプ」
口のサイズが大きい犬に適している「指サックタイプ」の歯ブラシは、飼い主さんの指に装着して使います。
シートタイプでは、凹凸のある部分の歯石や歯垢を、完璧に落とすことはとても難しいです。
しかし、指サックタイプは指で直接歯を擦りながら磨けるので、頑固な汚れも落とすことができます。
指から抜け落ちる可能性が高いので、グリップや抜け落ち防止のフックがついてるものを選びましょう!
歯の隙間までしっかり磨ける「スティックタイプ」
シートタイプや指サックタイプに慣れてきたら「スティックタイプ」をおすすめします。
細かいブラシで歯周ポケットを磨くことができ、指では届かない奥歯のケアも可能です。
ブラシのヘッドサイズによって、小型犬から大型犬まで使用できます。
スティックタイプを使用中に犬が暴れてしまうと、口の中を傷つけてしまう危険性があるので、細心の注意を払って使用しましょう。
毎日のケアができる「ガムやおもちゃ」
大切なデンタルケアですが、犬にとってはストレスを感じてしまいます。
できれば、快適に楽しくデンタルケアをしてあげたいと考える飼い主さんも多いでしょう。
そこで、おすすめしたい歯磨きグッズは、おやつやご褒美としてあげれるデンタルガムや、遊びながらデンタルケアができるおもちゃです。
ガムやおもちゃは噛むことで、歯石や歯垢を落とすことができます。
また硬いガムは、犬のストレス発散にもなるため、おすすめです!
しかし、あくまでデンタルケアの補助なので、シートや指サックで歯磨きをして、歯石の汚れをしっかり落としましょう!
簡単にケアができる「サプリメント」
毎日食べるご飯に振りかけるだけで、口臭や歯石対策になります。
簡単にケアができるので、犬や飼い主さんにとっても、無理なく続けることができるアイテムです。
どうしても歯磨きが苦手という犬には、サプリメントを使用するといいでしょう!
犬用歯磨き「シートタイプ」おすすめ3選
実際犬を飼っている筆者がおすすめしたい「シートタイプ」の犬用歯磨き3選を、特徴や口コミと一緒に紹介していきます。
歯磨きに慣れていない飼い主さんは「シートタイプ」からはじめてみましょう!
ライオン (LION) ペットキッス (PETKISS) 歯みがきシート ペット用 30枚
初心者の方でも使いやすく、拭くだけで簡単に歯の汚れをとることができ、とても簡単に歯磨きができます。
凹凸部分とウェット部分のストライプ構造で、歯石・歯垢の汚れを絡めとってくれます。
歯垢が歯石になる前に、3日に1度使用することを、おすすめします。
内容量 | 30枚 |
シートサイズ | 14cm×15cm |
利用者の口コミ
非常に良い。
歯を磨いてもらいたかったとでも言いたかったかの様にオトナシクしています。
家の子はチワワで4才。
毎晩、歯磨きガムを与えていましたが、ふっと気になり歯を見たところ、奥歯がチョット茶色くなっていました。
虫歯予防のため色々探しましたが、この歯みがきシートに行き着きました。
人差し指に巻きつけて磨いています。効果良好です。
使いきればリピートする心算です。
引用:Amazon | ライオン (LION) ペットキッス (PETKISS) 歯みがきシート ペット用 30枚 | ペットキッス (PETKISS) | オーラルケア 通販
ふしみ和紙アート研究所 ワンコ歯石トルン
天然鉱石ゼオライトが練り込んである和紙を、水で濡らして使う歯磨きシート。
ゼオライトが歯石を吸着し、歯石がとれやすくなります。
ワンコ歯石トルンで歯をケアしたあとに、歯ブラシで磨くとより効果的です。
内容量 | 30枚 |
シートサイズ | 8cm×8.5cm |
利用者の口コミ
歯ブラシを口に入れて磨くという行為は、慣れないと危ないしうまく動かせれないことがありますが、この商品だと濡らして指に巻きそっと口の中に入れてこすれます。
ゼオライトがペーパーに練りこまれているので、スルっと歯の表面のぬめりや着色汚れが綺麗になります。
人間もそうですが、口腔内の健康は、全身の健康に役立っています。
引用:Amazon | ふしみ和紙アート研究所 ワンコ歯石トルン | ふしみ和紙アート研究所 | 歯ブラシ 通販
スーパーキャット (Super Cat) らくらく歯みがきシート プレミアム 30枚入×2個パック
不織布のシートで歯に沿ってふき取るように使用します。
シートは使い捨てで、衛生面もとても安心!
ノンアルコール・ノンパラベンの、低刺激処方なので、安心して使用できます。
また、消臭・抗菌成分や、口内をさわやかにしてくれる「緑茶フレーバー」などが、使用後に爽快感を与えてくれます!
内容量 | 30枚 |
シートサイズ | 15cm×10cm |
利用者の口コミ
うちのトイプードルに生後半年の頃から使用しております。
毎日使うものなので近くのホームセンターで買うよりも安くて助かってます!
うちの犬は匂いも嫌がらず大人しく拭かせてくれてます(ㆁᴗㆁ✿)
ただ、このシートだけでは汚れは取りきれないと思うのでこれをしたあとに歯ブラシをしてあげるのがオススメです。
引用:Amazon | スーパーキャット (Super Cat) らくらく歯みがきシート プレミアム 30枚入×2個パック | スーパーキャット (Super Cat) | デンタルケア 通販
犬用歯磨き「指サックタイプ」おすすめ3選
引き続き、犬用歯ブラシの「指サックタイプ」おすすめ商品3選を、特徴や口コミと一緒に紹介します。
下記のようなことを参考にしながら、歯ブラシを選びましょう。
2つのポイント
- 指サックタイプが慣れていない犬には柔らかい素材の布タイプ
- しっかり歯の汚れをとりたい方はブラシ付のもの
トーラス 国産フィンガー歯ブラシ 3個入
特殊なループ状の織で作られていて、歯周ポケットの汚れをしっかり落とします。
布製で作られている指サックタイプの歯ブラシで、歯磨きしている途中に、抜け落ちてしまわないように隣の指に引っかけるゴムがついています。
少しサイズが大きいため、中型犬~大型犬に使用することを、おすすめします。
内容量 | 3個 |
サイズ | 長さ 7.5cm |
利用者の口コミ
6歳になったばかりのゴールデンを飼っています。よく6歳にしては歯がきれいですねと言われるのは、もしかするとこれで毎日軽く歯と歯茎をこすっているせいかもしれません。最初は嫌がって私の前からすーっといなくなっていましたが、最近はあきらめたのか仕方なくお口をあけてくれます。3.4秒の我慢はしてくれるので楽になりました。ガーゼでもいいのですがこれを左右の人差し指につけて片側ずつぬぐうように歯磨きタイムです。使った後はよく洗って洗面所に干しています。
引用:Amazon | トーラス 国産フィンガー歯ブラシ 3個入 | トーラス | 歯ブラシ 通販
ペット用指歯ブラシ 6個セット ソフトブラシ イボイボ付き シリコン製 ブラッシングで口腔ケア 犬用猫用歯ブラシ 歯磨き (6セット)
柔らかさが特徴のシリコン製なので、犬の口内を安全に磨くことができます。
指に被せて磨くだけという手軽さも魅力的!
直接口の中にいれて使用するため、中型犬以上におすすめの商品です。
内容量 | 6個 |
サイズ | 長さ 5.4cm |
利用者の口コミ
指サックにブラシが付いたような物かと思いましたがなかなか使いやすく笑ってしまいます。使用例のようにイヌの上あごにタオルなどを引っ掛けて口を開けさせた状態にすると効率よく磨けます。我家のシェルティ-には犬用の歯磨きをブラシ部分に付けて磨いております。歯石までとるのは難しいですが歯の表面の汚れ程度はこれで落とせます。
引用:Amazon | ペット用指歯ブラシ 6個セット ソフトブラシ イボイボ付き シリコン製 ブラッシングで口腔ケア 犬用猫用歯ブラシ 歯磨き (6セット) | LinGe | 歯ブラシ 通販
マインドアップ 犬口ケアゆび歯ぶらし
親指と人差し指で挟んで擦ることによって、歯の表部と裏側をしっかり磨くことができます。
手のひらの部分には、滑り止めのゴムがついているので、使用中の抜け落ちが防止できます。
洗えば再利用して使用可能で、歯磨きだけではなく歯茎のマッサージにも使えます!
内容量 | 1個 |
サイズ | 8×90×180mm |
利用者の口コミ
歯磨き嫌いの柴だか、徐々に慣れてきた。チキン味の歯磨きシェルを付け、優しくマッサージする様に歯磨き。指で歯を触れるので確認もしやすい
引用:Amazon | マインドアップ 犬口ケアゆび歯ぶらし | マインドアップ | 歯ブラシ 通販
犬用歯磨き「スティックタイプ」おすすめ3選
引き続き、犬用歯ブラシの「スティックタイプ」おすすめ商品3選を、参考価格や口コミと一緒に紹介します。
スティックタイプは、細長いので犬の口内を傷つけてしまわないよう、気を付けて歯磨きを行いましょう。
犬口ケア歯ブラシ スモール
ブラシ毛がとても柔らかい毛質なので、歯周病などで歯茎が弱っている犬に最適な歯ブラシ。
「歯ブラシデビューをしたい!」と考えている方には、最適の商品です。
手ごろな価格なのに、小型犬~大型犬まで使用できるので、とても人気があります。
内容量 | 1本 |
ヘッドのサイズ | 長さ1.3cm×幅1.0cm |
サイズ | 長さ15cm |
利用者の口コミ
我が家のワンコにピッタリサイズ。
歯ブラシを見せると!「待ってました!」と言わんばかりに興奮して来ます。
歯ブラシの毛先の柔らかいので、歯茎をいためることが有りませんので良いかと思います。
引用:Amazon | マインドアップ 犬口ケア歯ブラシ スモール | マインドアップ | 歯ブラシ 通販
ビバテック シグワン 小型犬用歯ブラシ
0.07mmの超極細毛を全周に採用しており、柔らかい曲線ブラシが、磨きにくい歯の内側を綺麗にしてくれます。
柄が持ちやすいように六角形になっており、手にフィットするので、飼い主さんにとって使いやすい仕様になっている点も魅力です。
しかし、少しブラシの毛質は硬めになっているので、あまり力をいれずに優しく磨いてあげましょう!
内容量 | 1本 |
ヘッドのサイズ | 長さ1.5cm×幅0.8cm |
サイズ | 長さ16.7cm |
利用者の口コミ
8ヶ月の黒柴のワンコ用に購入です。
この商品を買うまでは、ペットショップで勧められて、
指にはめて使う、指サック式の歯ブラシで磨いていたのですが
どうしても噛もうとして磨かせてくれないので困っていました。
このブラシはグルリと360度、毛がついているので
噛んでもそのままくるりとまわして磨けます。
これで磨いた後に、歯磨きシートで拭いてやって完了です。
引用:Amazon.co.jp: ビバテック シグワン 小型犬用歯ブラシ: ペット用品
犬用歯ブラシ / Ci シュワワ / 1本
獣医師の声から開発された新発想歯ブラシ「Ciシュワワ」
この歯ブラシは、獣医師の意見を参考に、歯科医師がハンドルに特殊な素材を採用し、ネックの部分を磨きやすい形状になっています。
口が小さい小型犬に、とくにおすすめの商品で、良心的な価格なので、使い捨てしやすい歯ブラシです。
内容量 | 1本 |
ヘッドのサイズ | 長さ1.5cm×幅0.9cm |
サイズ | 長さ16.4cm |
利用者の口コミ
3キロのポメですがとてもブラシの部分が小さくて磨きやすいです。
細かい所まで磨き残しがない感じがします。
ブラシの硬さもちょうどいいです。
お安いしまたリピしていきたいと思います。
歯磨きの正しい手順と注意点
歯磨きの理想の頻度は1日1回とされています。
人間と比べて犬は、歯垢が歯石に変化するスピードが早いので、できるだけ頻繫にデンタルケアをしてあげましょう。
歯磨きの正しい手順
犬の歯磨きを行う時は、歯に対して45°の角度で当たるようにしましょう。
また、犬の負担にならないように、2分~3分程度で終わらせるのがベストです!
歯磨きの手順
- 歯ブラシが嫌な印象にならないように、口を触りながらおやつを与える
- 前歯は嫌がる犬が多いので、奥歯から磨く
- 唇を優しくめくって、前歯を磨く
- 最後に歯の内側を磨く
歯茎を傷つけてしまうと出血してしまう可能性があるので、優しく擦るようにしましょう。
愛犬の健康状態を保つために「歯磨き」を徹底しよう
おさらい
- 口臭や歯周病を放置すると大病になる可能性がある
- 犬の口内を傷つけないために口のサイズに合ったものを選ぶ
- 正しい手順で歯磨きを行う
愛犬の健康に絶対欠かせない「歯磨き」
愛犬がずっと健康でいるためには「歯磨き」はとても重要です。
歯磨きが苦手に感じている犬も多いですが、ガムやサプリメントを上手に活用して、少しずつ歯磨きに慣れさせる必要があります。
ぜひ、この記事で紹介した商品や商品の選び方などを参考にしながら、愛犬に最適な歯磨きグッズを選びましょう!