飼い主さんが食事をしている時に、猫に欲しそうな顔でジーっと見つめられてしまうと、ついついあげてしまうという方も少なくないでしょう。
しかし、人間の食べ物は猫にとって「有害」な食べ物がたくさんあり、食べてしまうと最悪の場合死に至る可能性もあります。
そのような状況を避け、猫の健康を守るためには飼い主さんが「猫が食べてはいけないもの」を理解することが大切です。
そこで、この記事ではジャンル別に「猫が食べてはいけないもの」を詳しく紹介していきます。
猫に人間の食べ物を与える前には、必ず「猫の体に害をあたえないものか」を確認するようにしましょう。
この記事を読んでわかるポイント
- 猫が食べてはいけないものがジャンル別にわかる
- 人間の食べ物を与える時の調理方法がわかる
- 食べてはいけないものを食べてしまった時、獣医師さんに伝える必要がある3つのことがわかる
【Contents】
野菜
人間にとって、たくさんの栄養を摂取することができる「野菜」ですが、猫にとっては「有害」なものが多くあります。
ここからは「猫が食べてはいけない野菜」について紹介していきます。
玉ねぎ・ネギ・ニラ・らっきょう
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猫がネギ類を食べると、ネギ類に含まれる成分の「有機チオ硫酸化合物」が、猫の赤血球を破壊してしまいます。
赤血球が減少すると「貧血」を起こしてしまい、以下の症状があらわれることがあります。
- 血尿
- 血便
- 黄疸
- 痙攣
- 呼吸困難
猫の体重1kgあたり「15g~20g」のネギ類を食べると命の危険があるといわれています。
しかし、致死量には個体差があり、少量でも危険な場合があるので絶対に与えてはいけません。
また、有機チオ硫酸化合物は加熱調理をしても消滅することはないので、玉ねぎが使用されている料理(ハンバーグやグラタンなど)もあげないようにしましょう!
にんにく
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にんにくは少量であれば食べても大丈夫ですが、毎日与えることは避けましょう。
にんにくには「殺菌・抗菌効果」があるので、コレステロールや動脈硬化予防にも期待できます。
しかし、与えすぎてしまうと「ネギ類」と同じように、有機チオ硫酸化合物が、猫の赤血球を破壊して「貧血」を引き起こす可能性があります。
そのため、少量なら大丈夫だとはいえ「にんにく」を無理に与える必要はないでしょう。
ピーマン
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ピーマンに含まれている「ソラニン」という成分を摂取しすぎると、嘔吐や下痢の症状を引き起こしてしまいます。
しかし、ピーマンには「ビタミンA」や「ビタミンC」が豊富に含まれている野菜なので、調理法に気を付ければ猫の健康に有益な場合もあります。
正しい調理法は「種、茎、皮、芯」を取り除き、小さく刻むかペースト状にし、必ず「加熱」してから与えてください。
ピーマンは絶対にあげてはいけない野菜ではありませんが、無理にあげなくてもいい野菜なので、調理が手間に感じてしまう方は与えない方がいいでしょう。
じゃがいも
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じゃがいもは、水溶性の食物繊維が豊富に含まれている野菜なので、便秘気味の猫におすすめです。
しかし、じゃがいもの皮と芽には「ソラニン」という成分が含まれており、摂取すると「嘔吐・下痢・胃腸炎・腸閉塞」を引き起こす可能性があります。
そのため、じゃがいもを与える時は必ず「皮と芽」を取り除き、加熱してから与えるようにしましょう!
また「じゃがいも」だからといって「ポテトチップス」のようなお菓子などは、大量の塩と油が使用されているので、絶対に与えてはいけません。
ナス
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ナスには毒性がある「アルカロイド」という植物成分が含まれており、猫が摂取してしまうと「下痢・嘔吐・血便」などの症状を引き起こします。
万が一「アルカロイド」を大量に摂取してしまった場合、神経に影響を及ぼすこともある成分なので、最悪の場合「昏睡状態」になってしまう危険性もあります。
とくに「葉・茎・根」には多くのアルカロイドが含まれているので、絶対に与えないようにしましょう!
ほうれん草・春菊
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ほうれん草や春菊はアクが強い野菜なので「シュウ酸」という成分が多く含まれています。
シュウ酸を多く摂取してしまうと「結石症」になってしまう可能性があるので注意が必要です。
そのため、ほうれん草や春菊を与える時には必ず加熱してから水に濡らし、シュウ酸を減らして細かく刻んでから与えましょう。
しかし、どちらかといえば与えない方がいい野菜なので、無理に与える必要はありません。
菜の花
生食 | 加熱 |
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アブラナ科の植物は、甲状腺のヨウ素吸収を阻害する野菜なので、甲状腺にトラブルを抱えている猫には与えないようにしましょう。
また「リン」も多く含んでいる野菜なので「腎不全の治療中」の猫も注意が必要です。
少量なら食べても問題がない野菜ですが「消化不良」になりやすいので、与えすぎには気を付けましょう。
豆苗
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豆苗を好んで食べる猫はとても多く、加熱さえすれば少量なら食べても問題がない野菜です。
しかし、豆苗には「レクチン」という毒素がある成分が含まれており、猫の健康に被害を及ぼす可能性があります。
また、消化不良を起こしやすい野菜なので、与えすぎには注意しましょう。
見た目は「猫草」に似ていますが、豆苗は猫草代わりにはならないので「猫専用の猫草」を用意してあげてください。
とうもろこし
生食 | 加熱 |
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猫がとうもろこしを食べても問題はありませんが「とうもろこし」は消化がしにくいので「下痢・嘔吐」を引き起こす可能性があります。
また、とうもろこしには「塩分」が多く含まれているので、与えすぎてしまうと「肥満」の原因になるので注意が必要です。
そのため、とうもろこしを与える時には、茹でてヒゲを取り除き細かく砕き、1回に与える量は「1粒~2粒程度」にしてください。
果物
ビタミンCや水分を多く含んだ「果物」は健康にいいイメージがありますが、猫の体にとってはどうなのでしょうか?
知らずに猫の健康に害がある果物を与えると、中毒症状を引き起こす可能性があるので、以下で紹介する「食べてはいけない果物」を確認しましょう!
イチジク
生食 | 加熱 |
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イチジクには「フィカイン」というタンパク質分解酵素が含まれています。
フィカインは人間にとっては「消化を促進する作用」がありますが、猫が摂取すると口内の粘膜を傷つける可能性があります。
また、果実や皮に含まれる「フラノクマリン」という毒素は、皮膚の炎症を引き起す成分です。
そのため「イチジク」は猫にとって、とても危険な果物なので与えないように注意しましょう。
ぶどう・マスカット・レーズン
生食 | 加熱 |
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猫はぶどう類を摂取すると、中毒症状を引き起こし「急性腎不全」になる可能性があります。
最悪の場合「死に至る」可能性もあるので、絶対に与えてはいけない果物です。
「体重1㎏に対して生のぶどう30g」が致死量だといわれていますが、個体差があるので30g以下であっても与えることは危険でしょう。
万が一、猫がブドウを口にしてしまった時には「1時間以内」に吐き出させないと危険なので、早急に動物病院を受診してください。
ぶどうジュース・レーズンパン・ミックスドライフルーツなど、ぶどうを使用した加工食品にも気を付けましょう。
アボカド
生食 | 加熱 |
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アボカドは「世界一栄養価が高い果実」として有名ですが、猫はアボカドに含まれる「ペルシン」という成分を摂取すると中毒症状を引き起こします。
とくに、アボカドの「茎や葉っぱ」にペルシンが多く含まれているので注意しましょう。
中毒症状になると「嘔吐・下痢・軟便・呼吸困難・痙攣」などを引き起こす可能性があります。
また、アボカドの「種」を誤飲してしまう可能性もあるので、猫の手の届かない場所に保管しておきましょう。
魚介類・海藻
猫は魚をくわえているイメージがありますが、猫に魚などの魚介類を与えても健康に被害はないでしょうか?
ここからは「猫が食べてはいけない魚介類」について紹介していきます。
生の青魚
生食 | 加熱 |
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猫が食べてはいけない青魚の種類
- サバ
- イワシ
- アジ
- サンマ
- マグロ
- カツオ
- ブリ
- カンパチ
青魚とは、赤身魚の中でも表皮に青みがかかっている上記のような魚のことをいいます。
青魚には「アニサキス」という幼虫が寄生しやすいので、青魚を生のまま与えてはいけません。
また、アニサキスは軽く温めるだけでは死滅しないので、十分に加熱する必要があります。
生のエビ・カニ
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エビやカニにはビタミンB1を破壊する「チアミナーゼ」が含まれているので、大量に摂取すると「ビタミンB1欠乏症」に陥る可能性があります。
加熱すれば「チアミナーゼ」を無くすことはできますが、完全に無くなったかどうかは判断し辛いでしょう。
また、エビやカニは猫にとって消化しにくいものなので、できる限り与えない方が無難です。
生のイカ・タコ
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イカやタコは猫にとって消化しにくい食べ物なので、与えすぎてしまうと消化不良を起こします。
また、イカ・タコにも「チアミナーゼ」が含まれているので、摂取しすぎると「嘔吐・痙攣・皮膚炎」という中毒症状が起こる可能性もあるでしょう。
そのため「イカ・タコ」は猫の健康によくない食べ物なので、与えない方が無難でしょう。
生の貝類
生食 | 加熱 |
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生の貝類の内臓には「ビオフェオフォルバイトa」という物質が含まれているので、生で摂取してしまうと「光線過敏症」という病気になってしまう可能性があります。
光線過敏症とは、日光を浴び続けると耳や目の回りに炎症や痒みを引き起こしてしまう病気です。
そのため、絶対に「生のまま」では与えず、十分火を通すようにしましょう。
昆布
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少量であれば「昆布」を与えても問題はありませんが、消化しにくい食べ物なので与えすぎはよくありません。
また、乾燥した昆布をそのまま与えると、猫の喉を傷つけてしまう可能性があるので、必ず加熱して柔らかい状態にしましょう。
昆布を食べたからといって中毒症状を起こすことはありませんが「アレルギー」を引き起こす場合があるので、与えたあとは猫に異変がないか様子を見てください。
魚の骨
生食 | 加熱 |
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猫は犬のように顎の力が強くないので、魚の骨のような硬いものをかみ砕くことができません。
また、人間のようによく噛んでから飲み込むこともせず、飲み込めるサイズに噛みちぎるとそのまま丸呑みするので、喉に骨が刺さってしまい危険です。
以下のような症状がみられた場合には「魚の骨」を飲み込んでしまった可能性が高いので、早急に動物病院を受診しましょう。
魚の骨を飲み込んだ時にみられる症状
- 口を開けたまま閉じることができない
- よだれを垂れ流している
- 口の周りを引っ掻くような素振りをする
- 嘔吐している
猫にとって魚の骨は危険なものなので、絶対に与えないようにしてください。
肉・乳製品
基本的に猫は「肉」を食べても大丈夫だといわれていますが、与える時の調理法に気を付ける必要があります。
ここからは「猫が食べれる肉の種類と調理法」について紹介していきます。
豚肉
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生の豚肉には、寄生虫が(トキソプラズマ)付着している可能性があり、それを食べてしまうと感染するリスクがあります。
感染してしまうと「発熱・嘔吐・食欲不振・下痢」などの症状がみられ、人間にも感染してしまいます。
そのため、猫に豚肉を与える時は必ず加熱をして、脂身の多い部位以外を与えてください。
1日に豚肉を与える目安量は「2〜3cm四方くらいの茹でた状態」のものをキャットフードにトッピングしてあげましょう。
鶏肉
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鶏肉のささみは「高タンパク・低脂肪」なので、タンパク質を必要とする猫にはとても体にいい食べ物です。
しかし、生の状態のささみには「雑菌」が付着しているので、そのまま食べてしまうと「下痢・嘔吐」を引き起こしてしまいます。
そのため、猫に鶏肉を与える時は必ず加熱して火を通すようにしましょう。
1日に鶏肉を与える目安量は「3㎝程度の茹でた状態」のものをキャットフードにトッピングしてあげましょう。
レバー
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レバーには「ビタミンA」が多く含まれており適量なら体にいいとされていますが、過剰に摂取しすぎると「ビタミンA過剰症」を引き起こしてしまいます。
ビタミンA過剰症になると、主に「嘔吐・下痢」の症状が起こりますが、最悪の場合、骨が変形して歩けなくなることもある怖い病気です。
猫にレバーを与える時の注意点は、週に1回「牛レバー」を加熱して少量ずつ食べさせましょう。
卵
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生卵には食中毒の原因になる「サルモネラ菌」が付着している可能性があります。
さらに、卵の殻にも「大腸菌」といった病原菌がついている場合もあるので「生卵」は猫に与えず触れさせないようにしましょう。
また、卵にはアレルギー成分が含まれているので、卵を与えたあとは猫に異変がないか確認するようにしてください。
猫に卵を食べさす時は、必ず加熱をして細かく刻み、猫が喉に詰まらせないようにしてから与えましょう!
加工食品
猫を飼うにあたって「チョコレートやキシリトールは絶対に与えてはいけない」ということは、知っておかなければならない知識です。
ここからは、それ以外にも猫にとって害がある「加工食品」について紹介していきます。
チョコレート
生食 | 加熱 |
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チョコレートには、カフェインやテオブロミンが含まれており、この2つは猫にとって害がある成分です。
猫はチョコレートを食べることで、中枢神経や心臓に強く作用し、最悪の場合、死に至ることもあります。
カカオを多く含んだ「ビターチョコ」を、体重1㎏の猫が食べた場合「約3g~4g」で中毒症状が起き「約10g」で死に至るといわれています。
個体差によって、この数値より少量でも中毒症状を起こす可能性もあるので、ちょっとでも猫の口に入ってしまった場合には早急に動物病院を受診しましょう。
キシリトール
生食 | 加熱 |
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猫が「キシリトール」を食べると低血糖を引き起こし「嘔吐・痙攣・虚脱・昏睡状態・失明」などの症状が起こります。
キシリトールは少量であっても中毒症状を引き起こす食べ物なので、絶対に与えてはいけません。
キシリトールが入っている「ガム・歯磨き粉・お菓子」は猫の手が届かない場所に保管するようにしましょう。
水ようかん・おしるこ
生食 | 加熱 |
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水ようかんやおしるこに入っている「小豆」は食物繊維が豊富に入っているので、食べ過ぎると下痢を引き起こします。
また、水ようかんやおしるこには多くの砂糖や塩が使用されているので「肥満や腎臓病」になるリスクがあります。
お餅も猫が喉を詰まらせてしまう危険性があるので、絶対に与えてはいけません。
こんにゃく
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こんにゃくには「食物繊維」が豊富に含まれている食べ物です。
しかし、猫は食物繊維を消化するのが苦手な動物なので、こんにゃくを食べると消化不良を引き起こす可能性がります。
また、こんにゃくは弾力がある食感なので、猫がそのまま飲み込んでしまうと喉を詰まらせてしまうでしょう。
そのため、猫にこんにゃくを与えることは、あまりおすすめしません。
飲み物
コップに飲み物を入れてそのまま机の上に置いておくと、猫が飲んでしまったということが多くあるでしょう。
飲んだものが「水」なら心配はいりませんが、猫にとって害のある飲み物を飲んでしまうと中毒症状を引き起こしかねません。
そのため、ここから紹介する飲み物を飲んだ時は、すぐに片付けるようにしましょう
コーヒー・緑茶・紅茶
カフェインを多く含む飲み物は「嘔吐・下痢」だけではなく、心臓や神経系に悪影響を及ぼす可能性があります。
また「茶葉」は液体よりカフェインが多く含まれているので、絶対に猫が誤食しないように気を付けましょう!
ビールなどのアルコール類
アルコールには、有害な「アセトアルデヒト」が含まれていますが、猫はその成分を分解することができません。
アルコールが分解することができなければ、脳幹の機能が低下して、心肺機能を制限させる可能性があります。
猫のアルコールの致死量は以下のとおりですが、個体差によって少量でも死に至る場合があるので、少量も与えないようにしましょう。
アルコールの致死量
- アルコール度数5%のビール:110ml
- アルコール度数15%:日本酒は37ml
- アルコール度数40%:日本酒は14ml
キノコ
基本的に「キノコ類」を猫が食べても問題はないとされていますが「調理法」には気を付けなければなりません。
ここからは猫に「キノコ類」を与える時の注意点などを紹介していきます。
しいたけ
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しいたけには、ビタミンB群やビタミンDが含まれているので「がん予防」の効果に期待できます。
しかし、猫にとってしいたけは消化がしにくい食べ物なので、与える時は細かく刻むかペースト状にしましょう。
しいたけは生のまま与えると、お腹を壊してしまう可能性があるので、必ず火を通すようにしてください。
また、乾燥しいたけは柔らかく戻し、与える量は体重3㎏の猫には1日5g以下にしましょう!
しめじ
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しめじにはビタミン類をはじめ、カリウムや鉄分などが豊富に含まれており、猫の健康にいい影響を与えるものもあります。
しいたけと同じように、しめじにも食物繊維が豊富に含まれているので、猫は消化がしにくく「消化不良」を引き起こす可能性があります。
そのため、猫にしめじを与える時は「1本~2本」程度を加熱してから与えましょう。
エリンギ
生食 | 加熱 |
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エリンギには、ナイアシンとよばれる成分が含まれています。
ナイアシンとはビタミン類の一種で、脂質や炭水化物などの代謝を手助けする作用があるので、猫の健康にもいい影響を与えます。
また、他のキノコに比べて整腸作用の効果がある「オリゴ糖」が含まれているので、便秘気味の猫に食べさせるといいでしょう。
しかし、猫にとってきのこは消化しにくい食べ物なので、与える時は少量を茹でるかペースト状にしてあげてください。
ナッツ類
人間にとって健康や美容にいいとされている「ナッツ類」ですが、猫が食べると「中毒症状」を引き起こしてしまうものがあります。
知らずにあげてしまうと「窒息」してしまう恐れもあるので、ナッツ類は猫の手の届かない場所に保管しましょう!
ナッツ類(4種)
生食 | 加熱 |
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猫が食べてはいけないナッツの種類は「ピーナッツ」「マカダミアナッツ」「クルミ」「アーモンド」があります。
ここからは、上記の4種類のナッツを食べた時に引き起こす症状について紹介していきます。
ピーナッツ
引き起こされる症状
- 肥満の原因になる
- 窒息する可能性がある
ピーナッツには多くの脂肪分が含まれているので、猫が食べると肥満の原因になります。
また、猫はピーナッツをそのまま丸吞みしてしまうことが多いので、喉に詰まらせて窒息してしまう可能性もあります。
消化も悪い食べ物なので、猫に「ピーナッツ」は与えない方がいいでしょう。
マカダミアナッツ
引き起こされる症状
- 嘔吐
- 沈うつ
- 痙攣
- 高体温
マカダミアナッツを食べた猫の中毒症例はありませんが、犬は上記のような症状が出ることがあるので、万が一のことを考え猫にも与えない方がいいでしょう。
マカダミアナッツを食べて起こる中毒症状はかなり早く発症し、一般的には「摂取後12時間以内に発症して12~48時間続く」といわれています。
クルミ
引き起こされる症状
- 肥満の原因になる
- 尿管結石の原因になる
クルミはピーナッツと同じように「脂肪分」を多く含んでいるので肥満の原因になります。
また、ミネラル成分がとても多いので「尿管結石」の原因になる可能性があるので「クルミ」は与えないようにしましょう。
アーモンド
引き起こされる症状
- 肥満の原因になる
- 尿管結石の原因になる
- 窒息する可能性がある
アーモンドにも肥満の原因になる「脂肪分」が多く含まれており、ミネラルも多く含まれているので「尿管結石」になる可能性があります。
上記のことから「ナッツ類」は猫に食べさすことは控えましょう!
獣医師さんに「3つのこと」を伝えよう!
万が一、猫が食べてはいけないものを食べてしまった時、家で行える治療法はありません。
そのため、少量であったとしても必ず動物病院を受診するようにしてください。
その際、これから紹介する「3つのこと」は必ず伝えるようにしましょう。
獣医師さんに伝える必要がある3つのこと
- 何を食べたか
猫がなにを食べたかによって治療法は変わります - どのくらい食べたのか
猫の体重と食べた量によって「重症度」を判断することができます
また、有害なものでないものでも。過剰に摂取することで「中毒症状」を引き起こす場合もあります - いつ食べたのか
食べてからどのくらいの時間が経過しているのかで症状のレベルを判断することができます。
もし、食べた時間がわからなければ、猫に異変を感じたのはいつ頃からなのかを獣医師さんに伝えましょう
猫が食べてはいけないものを理解し「健康」を守ろう!
おさらい
- 人間の食べ物を与える時には必ず調理法を確認する
- 肥満の原因になるような「脂肪分」が多い食べ物は与えない
- 猫が喉を詰まらせてしまいそうな食べ物は「ペースト状」にして与える
人間の体にはいい食べ物でも、猫にとっては有害な食べ物がたくさんあります。
かわいい飼い猫に、美味しい食べ物をお裾分けしてあげたいという気持ちはよくわかりますが、猫の健康を守るためには「我慢」も必要です。
「この食べ物は食べさせていいのかわからない」という時は必ず獣医師さんに相談し、自分で判断しないようにしましょう!