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犬が震える原因とは?病院に連れて行くべき症状と対処法を徹底解説!

2021年5月19日

愛犬がブルブル震えている場面を目にしたことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか?

愛犬が震えている姿を見ると「病気ではないか」「体調が悪いのではないか」と心配になってしまいますよね。

犬が震える時は多くの原因が考えられ、急いで病院を受診しなければならない場合もあるので注意が必要です。

そこで今回は、犬が震える原因や対処法・病院に連れていくべき症状について紹介していきます。

この記事を参考に、愛犬が震えている原因を特定しましょう!

この記事を読んでわかるポイント

  • 犬が震える原因がわかる
  • 犬が震えている時の対処法がわかる
  • 犬が震える原因として考えられる病気がわかる

犬が震える原因

犬怯えている

筆者の愛犬も動物病院で順番を待っている時や車に乗せた時などに、ブルブル小刻みに震えている時があります。

そのような時は「恐怖心から震えているんだろうな」と推測できますが、何もない時に急に震えだすと心配になりますよね。

ここからは、考えられる犬が震える原因について紹介していきます。

寒さ・体が冷えている

犬は体が冷えて寒さを感じている時、体をブルブルと震わせて体温をあげようとしています。

このような行動は「シバリング」という正常な行動で、私たち人間が寒くて震えるのと同じです。

室内が寒い場合は温度を調節し、子犬や老犬には「洋服」を着せてあげることをおすすめします。

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警戒心・恐怖心

室内で震えている場合は、雷・掃除機・近所の工事・地震などの大きな物音が怖くて震えていることがあります。

また、知らない場所・病院・美容院など慣れない環境に連れて行かれることで警戒心が強くなり小刻みに震え始める犬も多いです。

できるだけ飼い主さんが愛犬の近くに寄り添い、少しでもリラックスできるように優しく撫でてあげましょう。

ストレスが溜まっている

私たち人間も、初めての場所・初対面の人に緊張してしまうことがありますよね。

犬も同じで、病院・美容院・ペットホテル・引っ越しなど、環境の変化に犬は大きなストレスを感じてしまいます。

病院や美容院は避けられませんが、できるだけ愛犬が苦手な場所には連れて行かないようにしましょう!

興奮している

飼い主さんが帰宅した時、愛犬が大喜びして出迎えてくれることも多いのではないでしょうか?

筆者の愛犬も帰宅すると、尻尾をブンブン振りながらすごい勢いで走ってきてくれるので愛おしくなります。

犬は上記のような嬉しい出来事が起きた時に、震える・走り回る・吠える・嬉ションをするなどの行動をします。

しかし、この場合の震えは大きな心配をする必要はないでしょう。

加齢による筋力の低下

犬は年を重ねると筋力が衰え、踏ん張りがきかなくなるので、震えているようにみえることがあります。

筋力が衰えないようにするには、毎日の散歩を欠かさず、シニア用のドッグフードなどで必要な栄養源をサポートするといいでしょう。

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気分が悪い

犬は乗り物酔い・食べすぎ・中毒症状・薬の副作用などの原因で、吐き気がした時に震えることがあります。

犬が嘔吐してしまった場合には、早急に動物病院を受診しましょう!

構ってほしい

犬は以前震えた時に、飼い主さんが心配して構ってもらったことを覚えていると、また構ってほしくて震えるフリをすることがあります。

しかし、この場合は犬が自分の意思で行っているので、いつもと違う震え方をしたり、飼い主さんが見ている時しか震えないということもあるでしょう。

犬が震える原因として考えられる病気

マスクをつけるポメラニアン

一時的に犬が震えているだけなら大きな心配はいりませんが、繰り返し長時間震えている場合は「病気」が潜んでいる可能性があります。

震えの他に、息苦しそう・嘔吐・元気がない・食欲がないなどの症状がみられる場合には獣医師さんに相談しましょう。

ここからは、犬の震えの原因として考えられる病気について紹介していきます。

水頭症

水頭症とは脳脊髄液が正常量以上に溜まってしまい脳に障害を起こす病気です。

脳脊髄液が圧迫している箇所によって症状が異なりますが、震え以外に発作・異常行動・神経障害・視力障害などが起こります。

てんかん

てんかんとは脳の構造は正常で機能だけに異常が生じる病気で「脳に突然嵐が起こる」ともいわれます。

てんかんの症状は小さな発作から全身が震える大きな発作までさまざまで、発作が起きる間隔も予測できません。

腹痛

犬は腹痛を感じた時に体を震わせることがあります。

愛犬がお腹が痛いかどうか判断が難しい場合には、以下のような症状が見受けられるか確認してみましょう。

腹痛の時にみられる症状

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 食欲不振
  • お腹の音がキュルキュル鳴る
  • ハアハアしている
  • 落ち着きがない
  • 口の周りがよだれで濡れている
  • 舌をペロペロしている
編集長
犬の体調が悪い時は尻尾や耳が下がっているよ

骨や筋肉を痛めている

犬が骨や筋肉を怪我などで痛めている時、体を震わせる・散歩に行きたがらない・変な歩き方をするなどの症状がみられます。

日頃から愛犬が足腰を痛めないように、滑り防止マットを購入したりソファーやベットに補助器具やスロープを取り付けましょう!

編集長
完全に後ろ足をあげている時はすぐに病院に行ってね

内分泌の病気

犬は内分泌の病気(ホルモンの異常)で体を震わせることがあります。

代表的な内分泌の病気は以下のとおりです。

内分泌の病気

  • 甲状腺機能亢進症
  • 甲状腺機能低下症
  • 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
  • 副腎皮質機能低下症

脳や神経の病気

犬は脳や神経の病気が原因で体を震わせることがあります。

脳や神経の病気が原因の場合、体のどこが震えているかで病気を特定することができます。

全身が震えている場合

  • 特発性
  • 脳脊髄の病気
  • 神経系に対する中毒物質

四肢が震えている場合

  • 重症筋無力症
  • 老齢犬の震え

頭部が震えている場合

  • 小脳形成不全
編集長
脳や神経の病気を疑う場合はMRI検査をするよ

代謝性疾患

犬は以下のような血液の異常によって震えていることがあります。

代表的な血液異常の病気は以下のとおりです。

血液異常の病気

  • 低血糖
  • 低カルシウム血症
  • 低(高)カリウム血症
  • 高アンモニア血症
  • 高尿素窒素血症
編集長
腎不全の子はブルブル震えていることが多いよ

犬が震えている時に行うべき対処法

コーギー 机の下に隠れる

犬がブルブル震えている時「どうにかしてあげたいけど対処法がわからない」と不安を感じる方も少なくないでしょう。

筆者は愛犬が震えている時、愛犬が落ち着くまで抱っこして「大丈夫だよ」と声をかけています。

ここからは、犬が震えている時にすぐ行うことができる対処法について紹介していきます。

恐怖心や警戒心が原因で震えている場合

恐怖心や警戒心が原因で震えている場合には、震えている原因の物を犬から遠ざけてあげましょう。

また、飼い主さんの方に近寄ってくるなら、落ち着くまで寄り添い優しく撫でてあげてください。

そうすることで、少しずつ落ち着きを取り戻し、恐怖心や警戒心が消えていくでしょう。

ストレスが原因で震えている場合

前述したように、犬は環境の変化に大きなストレスを感じます。

そのため、ペットホテルに預ける時や引っ越しで生活環境が変わる場合には、事前に飼い主さんの匂いがついたタオルなどを入れておきましょう。

そうすることで、犬は安心して過ごすことができ、ストレス軽減にもつながります。

痛みが原因で震えている場合

犬がどこか痛そうにしながら震えていると、飼い主さんは心配になり痛い箇所を探したくなりますよね。

しかし、むやみに触ってしまうと防御反応を起こして、普段は噛まない子も飼い主さんを噛んでしまうことがあります。

そのため、犬が痛がっている場合にはむやみに触らずに、早急に動物病院を受診しましょう。

編集長
家の近くに動物病院があるか確認しておこう!

震えと痙攣の違い

犬病院で怯えてる

「震えと痙攣は同じような症状だろう」と思っている方も多いかもしれませんが、実は全く似ていない症状なのです。

獣医師さんに症状を説明する時に「震えと痙攣」を言い間違えないためにも、ここからは震えと痙攣の違いについて紹介していきます。

痙攣とはどんな症状なの?

犬が痙攣発作を起こすと、体が硬直して飼い主さんの呼びかけにも反応しないほど、激しく上下に震えあがります。

普段犬を飼っていない方でも、明らかに異変に気付くほどガタガタと大きく震えているのが痙攣です。

また、発作痙攣を起こしている時は犬の意識は無く、嘔吐・失禁・よだれをダラダラ出すなどの症状もみられます。

犬の痙攣発作の特徴は震えている時間がとても短いということで、約10秒から40秒程度です。

そして、痙攣発作が終わったあとは何事もなく、いつも通りの元気な状態に戻ります。

痙攣発作が起きた時、飼い主さんはビックリしてパニックになってしまいますが、まずは落ち着いて頭を地面にぶつけないようにガードしましょう。

犬の体は起こさずに、震えがおさまるまで様子を見てあげてください。

上記で説明した「震え」は小刻みにブルブル震える程度なので、よく見ないと分からない場合もあります。

しかし「痙攣」は、誰が見ても異変に気付き、一目で分かるくらい大きくガクガク震えています。

獣医師さんに愛犬の症状を説明する時は、上記のポイントに当てはまる方を伝えましょう!

愛犬の体調に異変を感じた時には動物病院を受診しましょう

パグ 横たわる

おさらい

  • 犬をよく観察し震えている原因を特定する
  • 震えている原因を取り除き改善策を考える
  • 震えが長時間続き、その他の症状がみられる場合には動物病院を受診する

上記で説明したように、犬の震えにはさまざまな原因があります。

愛犬の震えを改善するには、震えている原因を特定し、その原因を取り除いてあげることが大切です。

しかし、中には病気や怪我が原因で震えている場合もあるので、長時間震えが治まらないようであれば病院を受診しましょう。

日頃から愛犬の様子を観察して、すぐに異変に気づけるようにしてください。

  • この記事を書いた人

りーちゃん

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