猫のコラム 猫の知識

【これから猫を飼う方へ】猫を飼うために必要な費用や準備を徹底解説

2020年12月23日

「犬と違って散歩しなくてもいい」

「一人暮らしで寂しい」

「仕事の疲れを癒してほしい」

上記のような理由から、猫を飼う人は多いでしょう。

筆者も6歳の猫を飼っていますが、猫は生活に潤いを与えてくれ、心を癒してくれる存在です。

しかし、猫も人間と同じように「寝る場所」「食べ物」「トイレ」などが必要になります。

また、怪我や病気をした場合には、医療費が多くかかる場合も・・・

そこで今回は「猫を飼うために必要な費用や準備」を、はじめて猫を飼う人にも、分かりやすいように詳しく解説していきます。

この記事を読んでわかるポイント

  • 猫を入手する4つの方法がわかる
  • 猫を飼うために必要な初期費用がわかる
  • 猫を飼うために必要な年間費用がわかる
  • 猫を飼う前に準備するべきことがわかる

猫を入手する4つの方法

猫 眼鏡 サングラス

猫を飼うには、まず猫を入手する方法を、4つの選択肢の中から決めましょう。

今回は、その4つの紹介とメリット・デメリットを表にまとめました。

「猫を飼おうかな」と検討している方は、参考にしてみてはいかがでしょうか?

4つの入手方法

  • ペットショップで購入する
  • 友人や知人から譲ってもらう
  • ブリーダーから購入する
  • 保健所から保護猫を引き取る

1.ペットショップで購入する

店員さんと相談しながら「自分に合った猫を探したい」という方は、ペットショップで購入することをおすすめします。

猫は犬より割安で、平均3万円~10万円程で手に入ることが多いですが、希少種の子猫なら数十万円ということも・・・

同じ種類の猫でも、色や大きさ・血統書の有無・耳の形などの細かな個体差で、値段が大きく変わります。

2.友人や知人から譲ってもらう

猫はとても繁殖能力が高く、1年中いつでも妊娠することが可能です。

1回の出産で4匹~8匹の子猫が生まれてくるので、友人や知人から子猫を譲り受ける機会が多いでしょう。

また、近年ではSNSを通じて子猫の里親を探している方も増えています。

子猫を販売する場合には法律上「第1種動物取扱販売登録」を行う義務があると定められているため、原則として猫を譲り受ける場合は、友人や知人であっても「無料」でなければいけません。

3.ブリーダーから購入する

ブリーダーとは猫を繁殖させ、生まれたての子猫を販売する方たちのことです。

一般的には、ペットショップを介して販売しますが、ブリーダーはHP販売や知人からの紹介という形で直接子猫のやり取りを行います。

費用は、ペットショップと同じくらいか、少し割安な場合が多いでしょう。

猫が生まれたての時期は本来、兄弟や親と過ごすことが理想とされていますが、ペットショップではその時間を十分にとれていない場合があります。

しかし、良心的なブリーダーは家族の時間を十分に与え、子猫を愛情いっぱいに育てているので、社会性を身につけている子猫が多いです。

4.保健所から保護猫を引き取る

猫を保健所から引き取るということは「1つの命を救う」という大変素晴らしいことです。

もちろん費用は無料ですが、民間の動物愛護団体から引き取る場合は、ワクチン接種・不妊手術の費用を請求される場合があります。

種類などは選べませんが、猫の命を救いたいという方は、ぜひ「保健所から猫を引き取る」という手段も検討してみてはいかがでしょうか?

猫の入手方法別【メリット・デメリット】

メリット・デメリット

上記の4つの方法の「メリット・デメリット」を把握した上で、自分に合った入手方法を決めましょう。

メリット デメリット
ペットショップ ・血統書付きの猫が多い
・感染症や寄生虫を保持してる可能性が低い
・店員さんと相談しながら決められる
・健康管理が不十分な子猫を販売している場合がある
・飼育環境がよくない場合がある
・費用がかかる
友人や知人から譲ってもらう ・費用がかからない
・育て親が分かるので安心
・子猫が育ってきた環境がわかる
・最低でも50日~70日は親猫や兄弟猫と過ごさせなければならない
ブリーダーから購入する ・自分が希望する猫の種類などを伝えられる
・社会性を身につけている子猫が多い
・困ったことがあれば相談できる
・遺伝子検査を行わず潜在的な病気などをもった子猫を販売している場合がある
・費用がかかる
保健所から引き取る ・子猫の命を救うことができる
・費用がかからない
・お試し期間が設定されている
・譲渡条件が厳しいのでスムーズに引き取れない場合がある
・人間慣れしてない子猫が多い

猫を飼うための初期費用

費用 豚

猫を飼いはじめて、すぐに必要になる「初期費用」は大きく分けて4つあります。

猫を飼う前にまず「初期費用」を用意する必要があるので、チェックしておきましょう!

4つの初期費用

  • 予防接種費用
  • 健康診断費用
  • 去勢・避妊手術費用
  • ケージやトイレなどの生活用品費用

以下の表には、地域や内容によって異なりますが、平均相場価格を記載しているので参考程度にご覧ください。

予防接種費用(ワクチン)生後60日・90日に1回ずつ 約10,000円
健康診断費用(地域や内容によって異なる) 約15,000円
去勢・避妊手術費用(地域によって異なる) 約20,000円
生活用品費用 約10,000円~

生後3ヶ月未満の子猫であれば「予防接種を2回」
適齢期に達していれば「去勢・避妊手術」を行う必要があります。

猫に必要な生活用品

必要な初期費用の1つ「生活用品費用」には、どんなものが含まれているのでしょうか?

価格はピンキリですが、生活用品の種類と参考価格を表にまとめて紹介していきます!

猫用トイレ 2,000円~4,000円
フードボウルや水を飲む食器 1,000円~3,000円
ブラシ 1,000円~4,000円
爪切り 500円~2,000円
首輪 1,000円~2,000円
キャリーバッグ 2,000円~6,000円
ケージ 8,000円~30,000円
猫用ベッド 2,000円~10,000円
キャットタワー 5,000円~20,000円

下記の記事では、筆者のおすすめ猫グッズを詳しく紹介しているので、よければ参考にしてみてください!

猫掃除の邪魔をする
参考【愛猫の快適な暮らしのために】おすすめ猫グッズをジャンル別に紹介

大切な家族の愛猫には「快適な暮らしをさせてあげたい!」という飼い主さんも多いのではないでしょうか? 筆者も6歳の猫を飼っており「猫じゃらし」や「猫用ベッド」など、さまざまな猫グッズを購入しました。 そ ...

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毎年必要になる年間費用【生活用品】

お金と費用

上記では、猫を飼いはじめる「初期段階」に必要な生活用品を紹介しました。

ここからは、猫を飼うことで毎年必要になる、基本的な生活用品の「年間費用」を紹介していきます。

餌代・おやつ

ドライフードの安いものなら1ヶ月1,000円程度ですが、療養食やプレミアムフードなら費用は2倍~3倍になります。

年間に換算すると「12,000円~50,000円」の餌代が必要です。

ウェットフードはドライフードに比べて割高なので、1日200円~300円の費用がかかります。

これを単純計算すると、以下のようになります。

  • 200円・・・年間73,000円
  • 300円・・・年間109,000円
  • 400円・・・年間146,000円
  • 500円・・・年間183,000円

おやつは種類によって価格もピンキリですが、だいたい1ヶ月1,000円くらいが相場です。

猫砂

猫砂はトイレの中に入れて、猫のおしっこを吸収するためのアイテムです。

紙素材の猫砂は比較的割安なので、1ヶ月1,000円程度。

紙以外の(ゼオライト・おから・ひのき)などの猫砂の場合は、少し割高になるので1ヶ月1,200円~2,000円程度でしょう。

これを年間計算すると、15,000円~24,000円が必要になります。

爪とぎ

爪とぎとは、猫のストレスを解消したり、鋭い爪を維持するために使用するアイテムです。

爪とぎには、麻ロープ・カーペット・段ボールなどの素材が使われており、形や大きさなどは多くの種類があります。

価格は安価なので、1ヶ月500円程度、年間計算しても6,000円あれば十分でしょう。

その他の消耗品

必需品というわけではありませんが、あれば役立つ商品もあります。

具体的には、フードストッカー・猫草・猫用シャンプー・コロコロ・空気清浄機などです。

継続して毎月購入するものではないですが、猫の状態に応じて検討しましょう!

毎年必要な年間費用表【生活用品とワクチン接種費用】

上向いてる猫

ここでは、上記で紹介した「生活用品の年間費用」と「ワクチンなどの医療費」を表にまとめました。

猫を飼うために必要な「年間費用」は最低でも15万円はかかると見積もっておきましょう。

内容 年間費用 備考欄
ドライフード 12,000円~ 1ヶ月1,000円の場合
ウェットフード 72,000円~ 1ヶ月6,000円の場合
猫砂(紙) 12,000円~ 1ヶ月1,000円の場合
猫砂(それ以外) 15,000円~ 1ヶ月1,200円の場合
爪とぎ 6,000円~ 1ヶ月500円の場合
その他消耗品 7,000円~ フードストッカー・猫草・猫用シャンプー・コロコロ・空気清浄機などを購入した場合
混合ワクチン接種 6,000円 3種混合を1年に1回摂取した場合
ノミダニ予防薬 10,000円 使用する種類によって変動
健康診断費用 5,000円~20,000円 地域や内容によって異なる
合計 15,8000円~ ←年間最低費用

場合によって臨時費用が必要

動物病院

年間費用とは別に、病気や怪我をした時の医療費や、旅行をする時には猫を預けるホテル代などの、臨時費用が必要な場合があります。

何かあった時のために、あらかじめ準備しておきましょう!

臨時費用

  • 病気や怪我をした場合にかかる医療費
  • 旅行などの時に預けるペットホテル費用
  • 夏や冬の光熱費

病気や怪我をした場合にかかる医療費

猫が病気や怪我をした場合、医療費がかかります。

また、入院しなければならない場合は、日数分の入院費も請求されるので、多額の費用が必要になります。

「多額な医療費の負担を減らしたい」という方は「ペット保険」の加入を検討してみてはいかがでしょうか?

旅行などの時に預けるペットホテル費用

急用出張や旅行などで外泊をしなければならない時、餌やトイレのお世話ができなくなります。

そのような時に、ペットホテルに預ければ、代わりに猫のお世話をしてくれます。

ペットホテルの価格はピンキリですが、平均相場価格は1時間500円・1日で3,000円程度です。

夏や冬の光熱費

猫を飼うにあたって、盲点になりやすいのが光熱費の増加。

夏はクーラー、冬には暖房をつける機会が多くなるため、必然的に光熱費が高くなります。

「暑さに弱い」「寒さに弱い」は猫によってさまざまなので、猫の様子を観察しながら温度調節をしてあげましょう!

猫を飼う前に迎え入れる部屋の準備をしよう!

猫 部屋

上記では、猫を飼うために必要な費用を紹介してきましたが、猫を飼うにあたって迎え入れる「部屋の準備」はできていますか?

必要な猫の生活用品を揃えながら、猫の安全を守るために部屋の準備を行いましょう!

誤飲しないために物を片付ける

アクセサリーや小物雑貨など、猫はなんでも遊び道具にしてしまいます。

噛んだりしても危険性のない物であればいいですが、誤飲してしまったり怪我をしてしまいそうな物は、全て片付けましょう。

観葉植物などはできるだけ置かない

ユリ・スズラン・シクラメン・ポトスや、部屋に飾ってある観葉植物の中にも、猫にとって有害な物が多くあります。

万が一、猫が口に入れてしまうと中毒症状を引き起こす恐れがあるので、観葉植物やお花などは猫が出入りしない場所に移動させましょう!

窓や網戸のチェック

成猫に成長すると力が強くなり知恵もついてくるので、窓を自分で開けたり網戸を突き破って脱走してしまう場合もあります。

猫が外に脱走しないように、窓や網戸にはロックをかけましょう。

お風呂場には近寄らせない

猫が家の中で、最も危険な場所は「お風呂場」です。

浴槽に溜めてある水の中に、猫が足を滑らせて溺死してしまうという事故も起こっています。

蓋をしていても、猫が勢いよくジャンプして負荷がかかると、蓋ごと一緒に落ちてしまう危険性も・・・

そのような悲しい事故を防止するためにも、猫にはお風呂場には近寄らせないようにしましょう。

電気コード・配線には気を付ける

猫は好奇心旺盛なので、電気コードなどを噛んだり、じゃれて遊んだりする場合があります。

電気コードが破損すると感電する恐れもあるので、部屋の中のコードは家具の後ろに隠したり、コードカバーをつけるようにしましょう。

壁や床の保護

壁や床で爪とぎしてしまう猫は、どんなに頻繁に爪を切っても、傷を防ぐことはできません。

とくに賃貸の家に住んでいる方は、壁や床に保護シートを貼って傷を防ぎましょう!

猫を飼うには時間と費用が必要!

猫抱く女

おさらい

  • 猫を飼うために必要な初期費用・年間費用を用意しておく
  • 怪我や病気をした場合、臨時費用が必要になる
  • 猫の安全を守るために部屋は片付けておく

上記で紹介したとおり、猫を飼うにはお世話をする時間と費用が必要です。

しかし、猫との暮らしは生活が豊かになり、癒しを与えてくれます。

大変なことも多いですが、筆者は猫がいない生活なんて想像できません・・・

飼っている猫のお世話や、危険なことから守れるのは、飼い主さんしかいません。

覚悟と責任をしっかり持ち、猫を家族に迎え入れましょう!

  • この記事を書いた人

りーちゃん

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