犬のコラム 犬の知識

【簡単レシピ付き】愛犬に食べさせたい手作りご飯の基本を紹介!

2021年2月8日

「ドライフードの添加物が心配・・・」

「愛犬が口にする食材は把握しておきたい」

「家族だからこそ手作りのご飯を与えたい」

上記のようなことを考えている飼い主さんは、愛犬の食事内容を「ドライフードから犬用手作りご飯」に切り替えてみませんか?

犬用手作りご飯は、愛犬の「年齢・体重・健康状態」に合わせた「質のいい食事」を摂取することができます。

しかし、いざ始めてみようと思っても「どんな食材を使用すればいいの?」「犬用手作りご飯の作り方がわからない」と不安に感じてしまう方も少なくないでしょう。

そんな方のために、この記事では「犬用手作りご飯の基本」と「簡単レシピ」を紹介していきます♪

この記事を読んでわかるポイント

  • 犬用手作りご飯・ドライフードのメリット・デメリットがわかる
  • 犬が食べてはいけない食材がわかる
  • 犬用手作りご飯に切り替えてから起こり得る体の変化がわかる
  • 犬用手作りご飯の簡単レシピがわかる

【Contents】

犬用手作りご飯のメリット・デメリット

メリット・デメリット

「犬用手作りご飯は本当に栄養があるの?」「手作りご飯は手間がかかりそう」など不安に感じてしまう方も多いでしょう。

犬用手作りご飯には「メリット・デメリット」があるので、もちろん向き不向きがあります。

そこで、ここから紹介する「犬用手作りご飯のメリット・デメリット」を理解し、自分や愛犬に適しているか考えてみましょう

犬用手作りご飯のメリット

犬用手作りご飯の「3つのメリット」は以下のとおりです。

3つのメリット

  • 愛犬の体調や年齢に合わせて食事を調整できる
  • 水分が多く含まれており食事の食いつきが良くなる
  • 安全で新鮮な食事で健康管理ができる

愛犬の体調や年齢に合わせて食事を調整できる

犬用手作りご飯の1番のメリットは「愛犬の体調や年齢に合わせて食事を調整できる」ことです。

犬によって「体のサイズ・年齢・健康状態」などに個体差があるので、それぞれの犬に合った食事内容は異なります。

そのため、愛犬の健康を考え「質のいい食事」を与えるには、愛犬に適した手作りご飯を食べさせるといいでしょう。

例えば、

シニア犬や健康に心配がある犬には、消化しやすい食材を使用して、胃腸の負担を軽減してくれる手作りご飯を作る

肉を使用する時は、豚肉や牛肉より消化しやすい鶏肉をつかう

など、犬用手作りご飯なら、飼い主さんが愛犬に合わせて食事内容を調整することができます。

水分が多く含まれており食事の食いつきが良くなる

ドライフードを食べている犬は、自分で水を飲み水分補給をする必要があります。

しかし、犬用手作りご飯には「約70%以上」の水分が含まれているため、ご飯を食べるだけで自然に水分を摂取することができます。

また、加熱せずに生のまま与えることができる食材を与えることで、加熱すると死滅してしまう「酵素」を摂取することも可能!

さらに、便秘気味の犬に水分や生の酵素を与えることで、腸内環境が整って快便の効果も期待できるといわれています。

安全で新鮮な食事で健康管理ができる

ドライフードに使用されていることが多い「酸化防止剤」「保存料」の添加物は油脂によって、犬の皮膚や被毛を乾燥させてしまう可能性があります。

その一方で、安全で新鮮な食材を調理した「犬用手作りご飯」を与えると、皮膚トラブルを抱えている犬や乾燥肌の犬の毛並みがよくなるといわれています。

上記のことから「愛犬の皮膚に悩みを抱えている」という飼い主さんは、ドライフードから犬用手作りご飯に切り替えてみてはいかがでしょうか?

また、添加物を使用しない「犬用手作りご飯」を与えることで「口臭・体臭・腸内環境」の改善も期待できます♪

犬用手作りご飯のデメリット

犬用手作りご飯の「2つのデメリット」は以下のとおりです。

2つのデメリット

  • 調理する手間がかかる
  • 長期保管ができない

調理する手間がかかる

犬用手作りご飯は、愛犬に合わせた「カロリーや栄養素」を理解する必要があり、犬が食べてはいけない食材を避けて調理しなければなりません。

そのため、犬が食べてもいい食材を厳選したり、喉を詰まらせないように細かく刻む・しっかり加熱するなど、どうしても手間がかかってしまいます。

毎日継続して調理することが難しいという方は、時間に余裕がある時にチャレンジしてみましょう!

長期保管ができない

犬用手作りご飯は、時間が経つと傷んでしまう可能性があるため、調理してから数時間以内に与えなければなりません。

もし、保存食用に保管しておくのであれば、常温ではなく「冷蔵・冷凍保存」する必要があります。

また、犬が食べ残した手作りご飯は、衛生面を考えると処分した方がいいでしょう。

犬の唾液が手作りご飯に付着してしまうと、菌が繁殖する可能性があります。

そのため、残った手作りご飯を次回の食事に回すことは避けた方が無難です。

ドライフードのメリット・デメリット

メリット・デメリット

犬用手作りご飯に引き続き「ドライフードのメリット・デメリット」について紹介していきます。

「犬用手作りご飯」と「ドライフード」両方のメリット・デメリットを理解し、飼い主さんが継続できる方を選びましょう!

ドライフードのメリット

ドライフードの「3つのメリット」は以下のとおりです。

3つのメリット

  • 手作りご飯に比べて価格が安い
  • 長期保存ができる
  • 手軽に与えることができる

手作りご飯に比べて価格が安い

犬用手作りご飯に比べて、ドライフードは価格が安く手に入ります。

継続して購入するものなので「価格」を重視する方も多いでしょう。

ドライフードを選ぶ時は「原産国・原料」など安全性の高いものを選ぶことが大切です。

以下の記事では、安全性の高い「国産ドッグフード12選」を紹介しているので、ぜひ参考にしてください

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長期保存ができる

水分を多く含んでいる手作りご飯とは違い、ドライフードは乾燥しているため「腐りにくい」という特徴があります。

しかし、乾燥させているだけでは腐ってしまうので「防腐剤」という添加物が使用されていることが多いです。

そのため「添加物が気になる」という方には、ドライフードはあまりおすすめできません。

手軽に与えることができる

ドライフードは、調理の手間もなく袋から出すだけで、すぐに食事を手軽にあたえることができます。

また、わざわざペットショップに行かなくても、ホームセンターやコンビニでも購入することができるので、手に入りやすいという点も魅力の1つ。

仕事や育児で忙しいという方には「ドライフード」のお手軽さに助けられるでしょう。

ドライフードのデメリット

ドライフードの「2つのデメリット」は以下のとおりです。

2つのデメリット

  • 安全性の高い原材料が使用されていない場合がある
  • 添加物を使用している

安全性の高い原材料が使用されていない場合がある

ドッグフードのメーカーは、できる限りコストを削減し、利益を少しでも多くだそう考えています。

そのコスト削減のしわ寄せになているのが「原材料」です。

ドライフードのパッケージに「チキン風味」など「OO風味」と記載されている物を目にしたことはありませんか?

例えば「チキン風味」と書いて販売されているドライフードは「20%鶏肉」を使用し、残りの「80%はより安い穀物」でカサ増ししています。

そのため、実際鶏肉が使用されているのは1/4程度なので、犬にとって「質のいい食事」だとは言い切れません。

上記のように、原材料のコストを削減しているために、価格が安く販売されているものも多いので「原材料」には注意して確認しましょう!

添加物を使用している

ドライフードによく使用される「動物性油脂」という添加物があります。

「動物性油脂」とは、犬のドライフードに対する食いつきをよくするために、ドライフードに拭きかけて嗜好性を高めるものです。

犬が「動物性油脂」摂取すること自体には問題はありませんが、気にするべき点は「どの動物油脂なのか」ということです。

「豚アレルギー」「鶏アレルギー」など、アレルギーを持っている犬には、詳しい成分が明確ではないドライフードは与えない方が無難です。

必要な栄養素とカロリー計算法とは

電卓

犬用手作りご飯を作る前に、愛犬に必要な1日のカロリーは把握できていますか?

カロリーを摂取しすぎると肥満の原因になり、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

犬の体重によって必要なカロリーは異なるので、愛犬の体重にあった適切なカロリーを計算し把握することが大切です。

ここからは、例として「小型犬・体重5㎏・避妊/去勢済・成犬」の犬に必要なカロリー計算をしていきます。

point

体重だけではなく、年齢・避妊/去勢済/妊娠中によっても必要カロリーは異なります

1日に必要なカロリーを計算しよう

まずは、体重別で必要なカロリーを下記の表から探しましょう。

犬の安静時エネルギー要求量

Kcal ㎏  Kcal ㎏  Kcal
3 160 22 711 52 1,356
4 198 25 783 55 1,413
5 234 27 829 57 1,451
6 268 30 897 60 1,509
7 301 32 942 62 1,547
8 333 35 1,007 65 1,602
9 364 37 1,050 67 1,638
10 394 40 1,113 70 1,694
12 451 42 1,155 72 1,730
15 534 45 1,216 75 1,784
17 586 47 1,257 77 1,819
20 662 50 1,316 80 1,872

上記の表で必要なカロリーを見つけることができたら、次は年齢と状態に適した係数を表から探しましょう!

係数表

引用:ポイントは3つだけ!手作り犬ごはんで健康な体づくりを|食事|ドッグパッド (dogpad.jp)

1日に必要なカロリーは【体重に適したKcal×状態に適した係数】を計算するとわかります。

この計算方法で「5歳・避妊/去勢済・成犬」の1日に必要なカロリー数を計算すると以下のとおりになります。

カロリー計算方法

234kcal×1.6=534kcal

上記のことを参考にしながら、愛犬に適した食事量を与えましょう!

犬用手作りご飯の基本の食材

野菜 詰め合わせ

犬と人間の体のつくりは構造が全く違うので、人間と同じ栄養バランスの食事をとり続けていると、犬の健康に被害を及ぼします。

そのため、犬に必要な栄養バランスを考えながら食材を選び、犬用手作りご飯を作らなければなりません

そこで、ここからは手作りご飯に使用する「基本の食材」を紹介していきます。

動物性タンパク源

犬は肉食寄りの雑食なので「肉や魚」などの、動物性たんぱく質を中心に与えると、犬の健康にいいといわれています。

そのため、手作りご飯を調理する時は、以下の割合を参考にしながら作りましょう!

素材の割合

動物性タンパク:炭水化物:野菜類=6:2:2

しかし、犬の体調・年齢・味の好みは犬によって個体差があるので、愛犬に適した配分で与えましょう。

「動物性たんぱく質」とは、主に「牛肉・豚肉・鶏肉」のことを指し、生肉のまま与えられるものもありますが、必ず調理法を確認が必要です。

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穀物などの炭水化物

穀物類を与える時には「イモ類・お米」などを、手作りご飯に使用することをおすすめします。

お米を使用する場合には、基本的に「白米」を与えるといいでしょう。

玄米や雑穀米でも問題はありませんが、白米に比べて消化しにくいので、与える場合には必ず柔らかく炊いてください。

また、近年では「グルテン(穀物)フリー」「グレイン(小麦)フリー」と書いてあるドッグフードが増えています。

「AAFCO基準」から考えると、上記の「グルテン(穀物)」「クレイン(小麦)」は犬に害を与えるものではありません。

しかし、元々「肉食動物」の犬は、現在も体の構造は変わっていないため「グルテン(穀物)・クレイン(小麦)」のようなものは、消化がしにくいといわれています。

上記のような理由から「グルテン(穀物)・クレイン(小麦)」は、犬が食べても問題がある食材ではありませんが、消化器官系に負担をかけてしまう可能性があるため避けた方が無難でしょう。

手作りご飯を調理する時も、できれば穀物などは使用せずに、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類を使うことおすすめします

野菜・果物

犬も人間と同じように、健康でいるためには「ビタミン・ミネラル」が必要です。

手作りご飯を調理する時には「カボチャ・ニンジン・ブロッコリー」など、ビタミンとカリウムが豊富に含まれている野菜を使用するといいでしょう。

果物にも「ビタミン・ミネラル」は含まれていますが「糖質」が多く含まれており、果物を与えすぎてしまうと、消化不良を起こし「下痢」を引き起こす可能性も考えられます。

そのため、果物を与える時には「適切な量」を把握しておくことが重要なポイント!

また、犬の腸内環境を整えるためには「ビタミン・ミネラル」だけではなく「食物繊維」が必要です。

この「食物繊維」を摂取するためには「わかめ・ひじき・きのこ」を与えましょう。

「きのこ」には、腸内環境を整える作用だけではなく、免疫力を高める効果も期待できるので、犬の体にいい影響を与えてくれます。

犬用手作りご飯を作る時に大事なポイントは「栄養バランスを考えること」です。

食材から摂取できる栄養素を理解することで「栄養満点」の犬用手作りご飯が作れるでしょう!

以下の記事では「犬が食べれる野菜の種類」について詳しく紹介しているので、参考にしてみてはいかがでしょうか?

野菜 
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犬用手作りご飯で使用してはいけない食材

NG

人間には害を与えない食べ物でも、犬にとっては害を与えてしまう食べ物はとても多くあります。

飼い主さんが知らずに、食べてはいけない食材を犬に与えてしまうと「中毒症状」や「溶血性貧血」などを引き起す可能性も考えられます。

そのため、犬用手作りご飯を調理する前に「犬に与えてはいけない食事」を理解しましょう!

キシリトール

人間用のキシリトールを犬が口にしてしまうと、血糖値が下がりすぎてしまい「痙攣」や「肝機能障害」を引き起こす可能性があります。

そのため、犬に歯磨き用ガムを与える場合には「人間用キシリトール」は絶対に与えないように注意しましょう!

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チョコレート

「チョコレート」は、犬が食べてはいけない物として、とても有名な食材です。

犬にとって「カカオ」は消化がしにくく、大量に摂取することで「下痢」や「嘔吐」を引き起こし、最悪の場合、死に繋がることもあります。

チョコレートは、どこの家庭でも食べる機会が多いおやつですが、犬にとって有害な食べ物なので、保管方法には必ず気をつけましょう!

タマネギ・ネギ・ニラ

「ネギ類」とされる、タマネギ・ネギ・ニラなどには「有機チオ硫酸化合物」という成分が含まれてます。

しかし、犬は「有機チオ硫酸化合物」を分解する酵素をもっていないため、中毒症状を起こしてしまいます。

また、ネギ類には血液中の赤血球を壊す成分が含まれているので「血尿・下痢・嘔吐」を引き起こしかねません。

ネギ類は、人間の食事を作る時に使用する機会が多い野菜ですが、犬には有害な食材なので取り扱いには注意しましょう!

カフェイン類

コーヒーや紅茶に含まれてる「カフェイン」には中枢神経を興奮させる作用が含まれています。

そのため、犬が摂取してしまうと痙攣や発作などを引き起こす原因になるので、神経病をもっている犬はとくに注意が必要です。

アルコール

犬は人間ように、アルコールを分解できる酵素をもっていません。

そのため、少しでもアルコールを摂取してしまうと「中毒症状」を引き起こしてしまいます。

犬用手作りご飯の中にアルコールを入れる機会はないと思いますが、調味料にアルコールが含まれている場合があります。

知らないうちに、犬用手作りご飯の中にアルコールを混ぜ込んでしまうことも考えられるので、使用する前に必ず調味料の成分表を確認するようにしましょう!

貝類

貝の内臓の一部には、犬にとって毒性の強い成分が含まれているといわれてます。

そのため「カキ・アワビ・サザエ」などがは絶対に与えないようにしましょう。

ホタテの貝柱や貝ヒモなど「内臓ではない部分」は、よく熱を通し乾燥させて与えることはできますが、万が一のことを考えて、できれば貝類全般は与えない方が無難です。

犬用手作りご飯をする時に注意して調理するべき食材

要注意

犬が安全にご飯を食べれるように「調理法」には気を付けなければなりません。

そこで、ここからは「犬に与えてもいいけど調理法には気を付けたい食材」について詳しく紹介していきます!

魚の内臓

犬が魚の内臓自体を食べても問題はありません。

しかし、海洋汚染の影響で魚の内臓の中に「有害物質」が残留している可能性があります。

有害物質が犬の体内に入ると、健康に悪影響を及ぼす場合もあるので、犬に魚を与える場合には「内臓」はしっかりと取り除いてから与えるようにしましょう!

鶏肉の骨

鶏肉は、犬用手作りご飯によく使用される食材ですが「骨」には注意が必要です。

軟膏のような比較的柔らかい部位なら食べても問題はありませんが、硬い骨などは犬が喉を詰まらせてしまう場合があります。

そのような状況を避けるためにも、必ず大きな骨がついている鶏肉は骨を取り除くか、元々骨がついていない部位を与えるようにしましょう!

香辛料

「香辛料」は少量なら犬にとって害を与えるものではありませんが、与えすぎてしまうと健康に悪影響を及ぼします。

多量の香辛料を与えることで、犬の胃腸が刺激され「下痢・嘔吐・食欲不振」を引き起こしてしまう場合があります。

さらに、刺激が強すぎる香辛料を食べてしまうと「胃の感覚麻痺」になってしまう可能性も・・・

また、香辛料の中にも「絶対に与えてはいけない」種類があるので、以下で紹介していきます。

絶対に与えてはいけない香辛料

  • サンショウ
  • 唐辛子
  • マスタード
  • わさび
  • コショウ
  • クローブ
  • にんにく
  • 八角(スターアニス)

乳製品

乳製品には「乳糖」という炭水化物の成分が含まれており、犬はこの「乳糖」を消化・吸収することが苦手です。

そのため、乳製品を食べ乳糖を摂取することで「下痢・嘔吐」を引き起こす可能性があります。

乳製品の中でも、牛乳には「乳糖」が多く含まれているので、避けた方が無難です。

乳製品を犬に与える場合は、以下に記載してある「犬に与えても大丈夫な乳製品」の中から選びましょう!

犬に与えても大丈夫な乳製品

  • ヨーグルト
  • 山羊のミルク
  • チーズ

硬い野菜

犬によって「口の大きさ・歯の強さ・咀嚼の強さ」は異なります。

そのため、野菜を与える時には犬に適している「硬さ・大きさ」に調整してから与えましょう。

犬用手作りご飯の基本的な調理法

調理方法

犬用手作りご飯は、犬が安全に食べやすいように調理することが大切です。

喉を詰まらせないようにカットしたり、食材に火を通すことは少し手間がかかりますが、犬が安全に食事をとるために大事な作業です。

そこで、ここからは「犬用手作りご飯を作る時に役立つ基本的な調理法」について紹介します。

食材は口の大きさに合わせてカット

犬はよく噛まずに、そのまま食材を飲み込んでしまうことが多いですが、そのような行動は、喉を詰まらせたり消化不良を引き起こす可能性があります。

食べた食材が消化できているかどうかを確認するために、24時間後以降の排便を観察するようにしましょう。

食材が塊の状態で排便として出てきている場合には、しっかりと消化されておらず、胃に負担をかけている状態です。

上記のような、喉を詰まらせるリスクを下げ消化不良を防ぐためには、食材細かくカットして犬が食べやすいサイズにすることが大切。

細かく切る作業が面倒だと感じる方は、フードプロセッサーを使用することをおすすめします。

冷凍庫を活用する

多めに作った出汁を製氷皿に流し込み、冷凍庫で保存しておくと、楽に犬用手作りご飯を調理することができます。

出汁を作る時には「煮干し」「昆布」を使用すると、犬の健康に必要な「ミネラル」を摂取することも可能なのでおすすめです!

肉や魚など生ものはしっかりと火を通す

肉や魚などの生ものは、しっかりと加熱し火を通してから与えましょう。

新鮮なものであれば、そのまま加熱せずに食べられる食材もありますが、基本的には避けた方が無難です。

また、魚には骨があるので、しっかりと小さな小骨まで取り除くようにしましょう。

ドライフードから手作りご飯に切り変えた時に起こり得る体調の変化

犬 病気

「海外に行った時に食べ慣れない食事を口にして下痢になった」という話をよく耳にしますが、犬も同じように食事が変化することで体に異変が起こります。

症状としては「嘔吐・下痢」などですが、一時的なものであれば、必要以上に心配する必要はありません。

しかし、不調が長く続くような場合には、犬用手作りご飯を与えることを中断し動物病院を受診しましょう!

ドライフードから、手作りご飯に切り変えた時に起こり得る体調の変化は以下のとおりです。

下痢になる

ドライフードから犬用手作りご飯に切り替わることで、腸内の細菌環境が変化するので、下痢のような症状がおこる場合があります。

一時的に起こる下痢なら心配はいりませんが、1週間ほど続いた場合には食事以外の原因があるかもしれないので、獣医師さんに相談しましょう。

嘔吐する

食べ慣れていない食事が胃の中に入ることで、胃が過剰に反応し、嘔吐してしまう場合があります。

万が一、食べたあとに嘔吐してしまった場合には、無理に与え続けず徐々に慣らしていきましょう!

お腹から「ギュルギュル」聞こえる

お腹から「ギュルギュル」音が聞こえる場合がありますが、これは胃腸の環境が変化して起こる「正常な症状」です。

そのため、その他に症状がみられないようなら、とくに心配する必要はありません。

【簡単】犬用手作りご飯レシピ5選

レシピ

ここまでは「犬用手作りご飯の基本」について徹底解説してきました。

ここからは、その基本を活かして作る「犬用手作りご飯簡単レシピ5選」を紹介していきます!

料理が苦手な方でも簡単に調理できるレシピを厳選したので、1度作ってみてはいかがでしょうか?

1.鶏ささみリゾット

このレシピで想定する犬の体重は4.5㎏~5㎏です。【分量は1日に[2食/日]与えることを想定】

必要な材料

  • 鶏ささみ:2本
  • 白菜:1枚
  • ニンジン:少々
  • オリーブオイル:少々
  • だし汁:適量

「鶏ささみリゾット」の調理手順は以下のとおりです。

鶏ささみリゾット

  • 鍋にだし汁を投入し、鶏ささみに火が通るまで茹でる
  • 火が通ったら、鶏ささみを鍋から取り出し冷ましておく
  • 別の鍋でお米をオリーブオイルで炒める
  • ③の鍋の中に、①のだし汁と白菜・人参を入れて柔らかくなるまで煮込む
  • ④が柔らかくなったら①で茹でた鶏ささみを細かくして入れる
  • ⑤を少し煮込んだら完成♪

2.鶏ささみのクリーム煮

このレシピで想定する犬の体重は12㎏です。【分量は1日に[2食/日]与えることを想定】

必要な材料

  • 鶏ささみ:1/2枚
  • ブロッコリー:10g
  • しめじ:10g
  • 豆乳:50g
  • 片栗粉:5g
  • 水(片栗粉用):15g

「鶏ささみのクリーム煮」の調理手順は以下のとおりです。

鶏ささみのクリーム煮

  • 水を沸騰させた鍋の中に鶏ささみを入れて5分間茹でる
  • 鶏ささみを茹でている間にしめじ・ブロッコリーを洗い食べやすいサイズにカットする
  • ①の鶏ささみが茹で終わったら鍋から取り出し、その鍋に②を投入して2分間茹でる
  • ③が茹で終わったら鶏ささみは手で割いて細かくして、ブロッコリー・しめじはザルに入れて水を切っておく
  • 鍋に豆乳を入れて沸騰させ、沸騰したら火を止めて水溶き片栗粉を入れてとろみをつける
  • 皿に鶏ささみと⑤の豆乳を乗せ、ブロッコリー・しめじをトッピングしたら完成♪

3.柔らか野菜スープ

このレシピで想定する犬の体重は2㎏です。【分量は1日に[2食/日]与えることを想定】

必要な食材

  • 豚ひき肉:20g
  • キャベツ:0.5枚
  • ニンジン:10g
  • サツマイモ:20g

「柔らか野菜スープ」の調理手順は以下のとおりです。

柔らか野菜スープ

  • 圧力鍋を使用するので、野菜はザク切りでOK!
  • 圧力鍋でひき肉を軽く炒めて、①で切った野菜を投入し野菜が隠れるくらいの量の水を入れる
  • 圧力鍋に蓋をして強火にする
  • 蒸気が出てきたら弱火に切り替える
  • 20分間弱火で煮込んだら火を止めて圧力が下がるまで待つ
  • 犬が食べられる温度まで冷まして完成♪

4.鶏ひき肉のハンバーグ

このレシピで想定する犬の体重は4.5㎏です。【分量は1日に[2食/日]与えることを想定】

必要な食材

  • 鶏ひき肉:50g
  • 白菜:80g
  • ニンジン:30g
  • しめじ:10g
  • オリーブオイル:適量

「鶏ひき肉のハンバーグ」の調理手順は以下のとおりです。

鶏ひき肉のハンバーグ

  • 白菜・ニンジン・しめじをみじん切りにして5分間レンジでチンする
  • 鶏ひき肉に①をよく混ぜ込みハンバーグの形に整える
  • ②をオリーブオイルを引いたフライパンで火が通るまでよく焼いて完成♪

5.ぶりチャーハン

このレシピで想定する犬の体重は3㎏です。【分量は1日に[2食/日]与えることを想定】

必要な食材

  • ぶり:30g
  • キャベツ:5g
  • ピーマン10g
  • ニンジン:10g
  • トマト:10g
  • ごはん:25g

「ぶりチャーハン」の調理手順は以下のとおりです。

ぶりチャーハン

  • 食材をすべて細かく刻む
  • フライパンにごま油を引き、細かく切ったぶりを炒める
  • ぶりを炒め終わったら野菜を炒め、火が通ったらご飯を入れる
  • 冷めてからかつお節を振りかけて完成♪

犬用手作りご飯を作って愛犬の栄養管理を徹底しよう!

犬 ご飯

おさらい

  • 肉や魚などの生ものは加熱して火を通してから与える
  • 犬用手作りご飯は、愛犬に合わせた「質のいい食事」を与える事ができる
  • 犬用手作りご飯を調理する時は「動物性タンパク:炭水化物:野菜類=6:2:2」の比率で作る

犬用手作りご飯を与えることで、愛犬の栄養や体調を管理することができます。

また、愛犬の体調に合わせた食事を与えることができるので、食事と共に効率よく水分補給もでき免疫力も高まるでしょう。

しかし、犬用手作りご飯は長期保存ができないため、忙しくて調理する時間がない方には少し大変かもしれません。

犬用手作りご飯の「メリット・デメリット」を考え、飼い主さんと愛犬に合った食事内容を選びましょう!

  • この記事を書いた人

りーちゃん

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