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犬にも匂いの好き嫌いがあった!犬の嗅覚を利用したしつけ方法も紹介

2021年1月29日


犬にも人間と同じように「好きな匂い・嫌いな匂い」があることをご存知でしょうか?

犬の「好きな匂いと嫌いな匂い」を理解することで「しつけ」に役立てることもできます。

そこで、この記事では「犬の嗅覚」や「好きな匂い・嫌いな匂い」などについて詳しく紹介していきます。

この記事を読んでわかるポイント

  • 犬の好きな匂いがわかる
  • 犬の嫌いな匂いがわかる
  • 犬の嫌いな匂いを利用したしつけ方法がわかる

犬の嗅覚は人間より優れている

犬の鼻

「犬の嗅覚が鋭い」ということはよく耳にしますが、人間と比べて犬の嗅覚はどのくらい優れているのでしょうか?

「好きな匂い・嫌いな匂い」を説明する前に、まず「犬の嗅覚」について紹介していきます!

犬と人間の嗅覚の違い

犬は人間よりも「100万倍~1万倍」嗅覚が優れています。

匂いを感じ取る器官である「鼻粘膜」の表面積が人間の約10倍~50倍広いといわれており「嗅細胞」も人間の約25倍~40倍あるといわれています。

また、匂いを受け取って脳に伝達する「嗅神経」も、とても発達しているので犬は「嗅覚」が優れているのです。

犬が他の犬をクンクン匂ぐのは「交流」をしている

散歩している時に、犬同士でお尻や口をクンクン匂ぎあっている場面を、よく目にすることがあります。

この行動は、犬の優れた嗅覚を利用して、他の犬と社会的交流を行っています。

人間が言葉で会話してるのと同じで、犬も匂いを通じて会話しているのです。

嗅覚が優れている犬種は?

じゃれ合う2匹

犬の嗅覚の能力は、鼻先が長ければ長いほど優れているといわれています。

犬は鼻先の長い順に、以下の3つのグループに分けられます。

長頭種【1番嗅覚が優れている】

ボルゾイ

コリー

シェパード

イタリアン・グレーハウンド

ミニチュアダックスフンド

ウィペット

中頭種【2番目に嗅覚が優れている】

ビーグル

ゴールデンレトリバー

コーギー

柴犬

短頭種【3番目に嗅覚が優れている】

ブルドッグ

ボストン・テリア

パグ

シーズー

チン

ボクサー

キャバリア

パグ

チワワ

ポメラニアン

ヨークシャーテリア

犬が好きな匂い

犬 バラ

犬が好きな匂いとは、一体どんなものがあるのでしょうか?

ここからは「犬が好きな7つの匂い」について詳しく紹介します。

犬が好きな7つの匂い

  • 飼い主さんや家族
  • タンパク質が豊富な食材
  • 獲物(小動物)
  • 群れの匂い
  • 血液
  • 体液
  • 馴染みのあるもの

1.飼い主さんや家族

犬は飼い主さんや家族のことが大好きなので、必然的に飼い主さんや家族の匂いも大好きになります。

人間は家族であっても、匂いが染みついた着用後の肌着や靴下などは、少し抵抗がある方も多いでしょう。

しかし、犬にとってはとても好きな匂いなので、飼い主さんが脱いだ靴下などを嗅いでいることがあります。

飼い主さん・家族の匂いは、好きな匂いでもあり、安心できる匂いでもあるといえるでしょう。

2.タンパク質が豊富な食材

犬はタンパク質が豊富な食材を好む傾向にあるので、その匂いも大好きです。

例えば「チーズ・お肉・魚」は犬の食欲をそそる匂いの代表格なので、家の中で誰かが食べているとすぐに気づきます。

しかし、塩分が多い・味付けが濃い人間の食べ物は、犬に与えてはいけません。

犬が欲しがった場合には「チーズ・お肉・魚」風味の、犬用おやつを与えるようにしましょう。

「犬用おやつ」について詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください!

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3.獲物(小動物)

犬は元々、狩りをして生活をしていたので「獲物」の匂いにはとても敏感に反応します。

人間と一緒に生活するようになったとはいえ「野生本能」を刺激される獲物の匂いは、犬にとって非常に好きな匂いの1つです。

犬の獲物とは「うさぎ・ネズミ・ハムスター」などの小動物のことを指します。

しかし、幼いころから一緒に生活をしている「うさぎ・ハムスター」などは、家族だと認識しているので標的にされることはないでしょう。

4.群れの匂い

犬は仲間で群れを作り集団で生活してきたので、犬などが集まっている群れの匂いは好きな匂いだといえます。

ドッグカフェやドッグランで、犬の群れの匂いを嗅ぎ付けると「なんだか楽しそう」「仲間にいれてほしい」と興奮する犬も多いです。

5.血液

全ての犬が血液の匂いを好むわけではありませんが、犬は血液の匂いを好む傾向にあります。

その理由は「獲物を捕らえた時に嗅ぐことができる匂い」だからだといわれています。

そのため「生肉や生魚の血液」も、犬は好きな匂いだと感じます。

6.体液

犬は飼い主さんの「唾や汗」などの体液の匂いを好みます。

また、汗の匂いが染み込んだ肌着の匂いも大好きなので、犬はそれを口に咥えて離さないということも・・・

7.馴染みがあるもの

犬はいつも使っているブランケットの匂いや寝床の匂いなど、馴染みのある匂いを嗅ぐことで落ち着きます。

そのため、犬をどこかに預ける時は、馴染みのあるおもちゃや飼い主さんの匂いがするものを一緒に持っていくといいでしょう!

犬が嫌う匂い

犬毛布

犬は嫌いな匂いを嗅ぎ続けると、健康に被害を及ぼす可能性があります。

そのため、家の中にはできるだけ、犬が不快に感じる匂いのものは置かないようにしましょう!

犬が嫌う6つの匂いは以下のとおりです。

犬が嫌う6つの匂い

  • お酢
  • アルコール
  • タバコ
  • 化学物質
  • 柑橘類
  • 香辛料

1.お酢

お酢の酸っぱい匂いは、人間でも刺激が強く、顔を背けてしまいたくなります。

そんなお酢の匂いは、嗅覚が鋭い犬からすると「痛みを感じるレベル」の強い悪臭です。

しかし、これを逆手に取り、犬が問題行動を起こした時に「お酢を薄めた水をシュっと拭きかける」というしつけ方法もあります。

お酢を利用した「しつけ方法」については、以下で詳しく説明します。

2.アルコール

犬はアルコールを口にしなくても、匂いを嗅いだだけでフラフラになり、健康に被害を及ぼす可能性があります。

万が一、犬がアルコールを舐めてしまった場合、犬はアルコール成分を分解する機能が弱いため「アルコール中毒」になってしまう危険性もあります。

最悪の場合、死に至るケースも考えられるので、お酒の管理はしっかり行いましょう。

3.タバコ

人間でも「タバコの匂いが苦手」という方が多くいます。

人間の「100万倍~1億倍」嗅覚が優れている犬にとって、そんなタバコの匂いは耐え難いほどの悪臭だと感じているでしょう。

また、タバコの煙には、健康に被害を及ぼす有害な物質が含まれているので「がん」のリスクが高くなります。

一緒の部屋で過ごしていると、犬はタバコの煙を避けることはできないので、大事な愛犬のために「禁煙」を考えてみてはいかがでしょうか?

4.化学物質

人間にとって「いい匂い」だと感じる「香水・シャンプー・柔軟剤」の匂いは、犬にとって有害な匂いである可能性があります。

きつすぎる柔軟剤の匂いは、犬が体調に影響するともいわれてるので、柔軟剤の使いすぎには注意が必要です。

また、香水の匂いがきつすぎる方には、犬はあまり近寄りたがりません。

犬とスキンシップをとりたい方は、きつすぎる「化学物質の匂い」は控えましょう!

5.柑橘類

柑橘類の匂いは人間からすれば「スッキリとしたいい匂い」だと感じる方が多いでしょう。

しかし、犬にとって柑橘類の匂いは「酸味が強い刺激臭」に感じてしまいます。

また、柑橘類の皮に含まれる「柑橘精油」という揮発物質が、犬にとって不快に感じる元だといわれています。

犬と一緒に生活している方は、柑橘類の匂いがする「芳香剤・シャンプー・ボディクリーム」などは、できるだけ避けた方が無難です!

6.香辛料

コショウを鼻から吸い込んでしまうと、人間でも刺激が強いので、くしゃみが止まらなくなります。

こんな刺激が強い香辛料を、犬が吸い込んでしまったらとても危険です。

飼い主さんは、絶対に舐めさせたり匂いを嗅がせないように気を付けましょう。

犬が嫌う匂いでしつけを行うには

犬 お手

犬が嫌う匂いの「お酢」を利用して、犬のしつけを行うことができます。

「噛み癖が気になる」「問題行動をなおしたい」という飼い主さんは、今から紹介するしつけ方法を試してみてはいかがでしょうか?

お酢スプレーは噛み癖に有効!

お酢は非常に強い刺激臭なので、犬はとても嫌がりますが、身体に害を与えるものではありません。

犬の嚙み癖をしつけたい場合は、犬が何かに噛みついた時に、お酢スプレーをシュっと拭くと犬はビックリして噛むことを辞めます。

その経験をすることで「噛む=不快感」ということを認識し、噛み癖は改善されていくでしょう。

さらに、家具などにお酢スプレーを拭きかけることで「マーキング防止」にもなります。

お酢スプレーを利用する時の注意点

お酢などの嫌いな匂いを利用したしつけは、即効性があり、犬の身体に害を与えないのでおすすめです!

しかし、頻繁に利用しすぎると、犬が慣れてしまい効果がなくなってしまいます・・・

効果的にしつけを行うには、適度な使用頻度を考え、多様しすぎないように気を付けましょう!

また「お酢以外」の嫌いな匂いでしつけを行うと、犬の健康に影響を及ぼす可能性があります。

そのため、しつけを行う時は「お酢」か「しつけ専用スプレー」以外のものは利用しないようにしましょう。

ビターアップル (Bitter Apple)

 1960年に発売されて以来、世界中から愛され続けている「しつけ専用スプレー」

噛んでほしくない場所に拭きかけるだけで、犬の噛み癖を改善することができます。

犬はこのスプレーのリンゴの苦み成分を嫌うので、とても効果的です。

また、犬の身体に害はない成分なので、安心して利用できます。

「犬の嚙み癖に困っている」という飼い主さんは、1度検討してみてはいかがでしょうか?

さらに「犬のしつけ」について、詳しく知りたいという方は以下の記事を参考にしてください!

犬 お手
参考【初心者必見】犬の基本的なしつけ方法や抑えておきたいポイント

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犬の匂いの好みを理解しよう!

犬 男性

おさらい

  • 犬が嫌う匂いのものは家に置かない
  • 犬にアルコール・タバコは近づけない
  • 犬のしつけにはお酢スプレーが効果的

人間にとっては「いい匂い」と感じるものでも、犬にとっては不快に感じる匂いの可能性があります。

大切な愛犬が快適に生活を送れるように、犬が嫌う匂いのものは、家の中に置かないようにしましょう。

犬が生活しやすい環境を整えることも、飼い主さんの大事な役目です!

  • この記事を書いた人

りーちゃん

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