近年、日本で飼育されている「犬と猫」の平均寿命が延びていることをご存じでしょうか?
愛する家族の一員であるペットは、どんなに大切に育てても人間より寿命が短いので、いつかは悲しいお別れがやってきます。
これは、ペットを飼うにあたって避けることのできない現実ですが、ペットの平均寿命を把握することで、少しは心構えができるのではないでしょうか?
そこで、今回は「犬と猫の平均寿命」と「長生きするための秘訣」などを徹底解説します!
この記事を読んでわかるポイント
- 犬と猫の平均寿命がわかる
- 犬と猫の年齢換算表がわかる
- 犬と猫の長生きの秘訣がわかる
犬の平均寿命
まずは「犬の平均寿命」から詳しく紹介していきます。
犬は、小型犬・大型犬・犬種によって平均寿命が変わるといわれています。
ここからは、その理由なども合わせて解説します。
犬の平均寿命の推移
参照:家庭どうぶつ白書|ペットの相談 (anicom-page.com)
上のグラフからわかるように、人間と同様に犬の平均寿命は延びてきています。
犬の平均寿命が長くなった理由は以下のとおりです。
犬の平均寿命が延びた理由
- 感染症の減少
- 不妊手術の徹底
- ドッグフードの質が良くなった
- 室内犬が増えた
- 動物病院が充実し医療技術が発達した
大型犬より小型犬の方が長生き?
犬は、小型犬より大型犬の方が短命だといわれています。
その理由としては、小型犬より成長のスピードが早いことが大きく関係しています。
大型犬の成長スピードは、生後12カ月で人間の12歳程度、13カ月以降は下記のように年齢を重ねていきます。
12+(犬の年齢-1)✕7=「大型犬の人年齢」
小型犬の成長スピードは、生後12カ月で人間の17歳程度、13カ月以降は下記のように年齢を重ねていきます。
(犬の年齢+4)✕4=「小型犬の人年齢」
これを計算すると、4歳を過ぎたあたりから、小型犬より大型犬の成長スピードが早くなっていくことがわかります。
この理由について解明させていませんが、大型犬は小型犬より「細胞分裂」を多く行っており、ガン細胞の発生率が上昇していることが影響しているのではないかといわれています。
【犬種別】平均寿命
犬種別の平均寿命を、わかりやすく表にまとめました!
この表からわかる通り、やはり「超小型犬・小型犬」は長生きする傾向にあるようです。
しかし、栄養バランスのいい食事を与え適度な運動をすることで、長生きしている大型犬もたくさんいます!
犬種 | 平均寿命 | 体のサイズ | |
1位 | イタリアン・グレーハウンド | 15.1歳 | 小型犬 |
2位 | ミニチュア・ダックスフンド | 14.7歳 | 小型犬 |
3位 | トイ・プードル | 超小型犬 | |
4位 | 柴犬 | 14.5歳 | 中型犬 |
5位 | パピヨン | 14.4歳 | 小型犬 |
6位 | ジャック・ラッセル・テリア | 14.3歳 | 小型犬 |
MIX犬(10kg未満) | 小型犬 | ||
8位 | ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア | 14.2歳 | 小型犬 |
9位 | カニ―ンヘン・ダックスフンド | 14.0歳 | 小型犬 |
10位 | MIX犬(10kg以上20kg未満) | 13.9歳 | 中型犬 |
11位 | ヨークシャー・テリア | 13.8歳 | 超小型犬 |
12位 | チワワ | 13.7歳 | 超小型犬 |
13位 | シーズー | 13.6歳 | 小型犬 |
ミニチュア・ピンシャー | 小型犬 | ||
15位 | ポメラニアン | 13.4歳 | 超小型犬 |
16位 | ビーグル | 13.3歳 | 中型犬 |
17位 | ミニチュア・シュナウザー | 13.2歳 | 中型犬 |
18位 | マルチーズ | 13.0歳 | 超小型犬 |
19位 | ラブラドール・レトリーバー | 12.8歳 | 大型犬 |
アメリカン・コッカー・スパニエル | 中型犬 |
猫の平均寿命
猫の平均寿命は犬よりも長いといわれてます。
しかし、猫の寿命の長さは「室内飼い・外飼い・猫の種類」によって変わります。
ここからは、猫が長生きする理由と、平均寿命が長い猫の種類などを詳しく紹介していきます。
犬の平均寿命の推移
参照:家庭どうぶつ白書|ペットの相談 (anicom-page.com)
犬と同様に猫も、平均寿命が延びてきています。
猫の平均寿命が長くなった理由は以下の通りです。
平均寿命が長くなった理由
- 室内飼いの猫が増えてきた
- キャットフードの質がよくなった
- 動物病院が充実して医療技術が発達した
猫の成長スピード
猫は生後12カ月で人間の20歳程度に相当するといわれています。
生後13カ月以降は、1年間に4歳ずつ年齢を重ねていくので、猫が6歳で人間の40歳程度・猫が11歳で人間の60歳程度・猫が16歳になると人間の80歳程度に相当します。
猫は10歳を過ぎると「高齢期」に突入し、体が少しずつ衰え始めます。
今まで以上に、食事・運動・睡眠などに気を付けることで、猫の長生きに繋がるでしょう!
猫の平均寿命
猫種別・男女別・飼い猫別の、平均寿命を表にまとめました。
飼い猫の平均寿命
飼い猫全体 | 15.32歳 |
室内飼いの猫 | 15.97歳 |
外に出る猫 | 13.63歳 |
上の表から、外に出る猫より室内飼いの猫の方が、平均寿命が長いことがわかりました。
外に出ることで、ノミやダニによる皮膚病・感染症・交通事故・猫同士の喧嘩などの危険なトラブルに巻き込まれる可能性が高いことから「平均寿命が短くなる」といわれています。
猫の男女別の平均寿命
オス | 14.3歳 |
メス | 15.2歳 |
人間も「男性に比べて女性の方が長生きする」といわれていますが、猫も同様に「オス猫よりメス猫の方が長生きする」という結果がでています。
参照:家庭どうぶつ白書2013
品種別の平均寿命
猫の品種 | 平均寿命 |
アビシニアン | 9歳~15歳 |
アメリカンカール | 15歳 |
アメリカンショートヘア | 15歳~20歳 |
アメリカンワイヤーヘア | 12歳~14歳 |
エキゾチックショートヘア | 12歳~14歳 |
エジプシャンマウ | 13歳~16歳 |
オシキャット | 10歳~15歳 |
オリエンタルショートヘア | 10歳~15歳 |
キムリック | 8歳~14歳 |
キンカロー | 不明 |
コーニッシュレックス | 11歳~15歳 |
コラット | 15歳 |
サイベリアン | 11歳~15歳 |
ジャパニーズボブテイル | 15歳~18歳 |
シャム/サイアミーズ | 15歳~20歳 |
シャルトリュー | 12歳~15歳 |
シンガプーラ | 9歳~15歳 |
スコティッシュフォールド | 15歳 |
スノーシュ | 12歳~15歳 |
スフィンクス | 13歳~15歳 |
セルカークレックス | 10歳~15歳 |
ソマリ | 10歳~12歳 |
ターキッシュアンゴラ | 12歳~18歳 |
ターキッシュバン | 12歳~17歳 |
デボンレックス | 9歳~15歳 |
トンキニーズ | 10歳~16歳 |
ナポレオン/メヌエット | 12歳~14歳 |
ノルウェージャンフォレストキャット | 14歳~16歳 |
バーマン | 12歳~16歳 |
バーミーズ | 16歳~18歳 |
バリニーズ | 18歳~22歳 |
バンビーノ | 15歳 |
ヒマラヤン | 12歳 |
ブリティッシュショートヘアー | 15歳 |
ペルシャ | 12歳~16歳 |
ベンガル | 15歳~20歳 |
マンクス | 8歳~14歳 |
マンチカン | 12歳~14歳 |
メインクーン | 12歳~15歳 |
ヨーロピアンバーミーズ | 不明 |
ラガマフィン | 10歳~13歳 |
ラグドール | 12歳~17歳 |
ラパーマ | 15歳 |
ラムキン | 不明 |
ロシアンブルー | 15歳~20歳 |
【犬・猫】年齢換算表
「自分が飼っているペットは、人間の年齢では何歳くらいなんだろう」と考えたことはありませんか?
犬と猫は、人間と年齢の重ね方は異なります。
ここからは「犬と猫の年齢換算表」を紹介していくので、ペットと照らし合わせて考えてみてはいかがでしょうか?
犬の年齢換算表
犬の年齢 | 人間の年齢に換算すると |
2カ月 | 3歳 |
6カ月 | 9歳~10歳 |
1歳 | 15歳~18歳 |
2歳 | 22歳~24歳 |
3歳 | 27歳~28歳 |
4歳 | 31歳~33歳 |
5歳 | 36歳~37歳 |
6歳 | 41歳~42歳 |
7歳 | 45歳~46歳 |
8歳 | 48歳~51歳 |
9歳 | 54歳~55歳 |
10歳 | 56歳~60歳 |
11歳 | 63歳~64歳 |
12歳 | 68歳~69歳 |
13歳 | 71歳~73歳 |
14歳 | 77歳~73歳 |
15歳 | 77歳~78歳 |
16歳 | 80歳~82歳 |
17歳 | 85歳~87歳 |
18歳 | 89歳~91歳 |
19歳 | 93歳~100歳 |
20歳 | 100歳~105歳 |
猫の年齢換算表
猫の年齢 | 人間の年齢に換算すると |
2カ月 | 3歳 |
6カ月 | 8歳~9歳 |
1歳 | 13歳~18歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
犬が長生きするための秘訣
ここからは、大事な愛犬が長生きするためのポイントを紹介していきます。
以下のポイントを参考に、犬が少しでも長生きできるよう健康管理を徹底しましょう!
5つのポイント
- 人間の食事は与えない
- 治療よりまずは予防をする
- スキンシップをこまめにとる
- 定期的に体重をチェックする
- 散歩に連れて行く
1.人間の食事を与えない
犬の健康に、1番影響を与えるものは「食事」です。
栄養バランスのとれた質のいい食事を与えることで、犬は健康を維持することができます。
家族がご飯を食べている時に、かわいい顔でじっーと見つめられると、少しあげたくなる気持ちはわかります。
しかし、人間の食べ物は犬にとって、悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば「ネギ類」「イカ」「レーズン」「チョコレート」は、犬にとって有害な食べ物です。
それらを与えることによって、犬は中毒症状を起こし、最悪の場合、死に至る危険性も考えられます。
そのようなことを避けるためにも、犬には人間の食べ物は与えず「質のいいドッグフード」を与えるようにしましょう!
安全性の高い国産ドッグフードを知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。
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参考【おすすめ11選】愛犬に食べさせたい安全な国産ドッグフードを紹介
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2.治療よりまずは予防をする
犬には、病気を予防するために「ワクチン」を接種する必要があります。
さらに、フィラリア・ノミ・ダニから愛犬を守る予防薬も接種しなければなりません。
また、将来的に愛犬の子孫を残すことを考えていないようであれば「避妊・去勢手術」を行うことで、ホルモン関係の疾患の予防になります。
メス犬が「乳腺腫瘍」になった場合、50%は「悪性腫瘍(乳がん)」であるといわれています。
しかし、避妊手術を行うことで「乳腺腫瘍」になるリスクは下げられることがわかっています。
また、オス犬が去勢手術を行うことで「前立腺癌」や「肛門周囲腺腫」の予防の効果が期待できるといわれています。
犬は7歳を過ぎると「高齢期」にはいり、徐々に体が衰え始めるので、必ず定期的に健康診断を受診するようにしましょう!
病気になってしまう前に、まず「予防」を徹底し、健康管理をしっかりと行うことが大切です。
3.スキンシップをこまめにとる
遊んでいても元気がない・いつもより食欲がなさそう・目が赤い・手をずっと舐めている・足を引きずっているなど、愛犬の変化は、日頃からよく観察していないと気づくことが難しい・・・
しかし、日頃から愛犬とこまめにスキンシップをとることで「愛犬の体調の異変」に、いち早く気づくことができます。
犬は言葉を話すことができないので、自分の体の不調を伝えることはできません。
そのため、犬の体調不良は飼い主さんが気づき、早急に動物病院に連れて行かなければなりません。
なにかあってからでは遅いので「いつもと違うな・・・」と感じたら、獣医師に相談しましょう。
4.定期的に体重をチェックする
愛犬の「健康管理」をするためには、定期的な体重のチェックはとても重要です。
体重測定を行うことで、肥満防止や体調の異変に気づくことができ、病気の予防にもなるため定期的に行いましょう!
また、ドッグフードを食べているのに、急激に体重が減少しているなら、病気の可能性があります。
そのような場合には、早急に獣医師に相談しましょう!
5.散歩に連れて行く
犬は散歩に行くことで、肥満防止や運動不足を解消することができます。
また、飼い主さんと一緒に散歩に行くことで、コミュニケーションをとることができ、愛犬との関係も深まります。
猫が長生きするための秘訣
ここからは「猫が長生きするための秘訣」を詳しく紹介します。
犬と猫は、全く違う「習性・性格」なので、それぞれに合った生活環境を整えることが大切です。
猫に長生きしてもらうためには、以下の6つポイントに気を付けましょう!
6つのポイント
- 質のいい食事を与える
- 適度な運動をさせる
- 室内飼いをする
- 避妊・去勢手術をする
- 日頃から健康管理を徹底する
- 飼い主さんの生活習慣を見直す
1.質のいい食事を与える
猫は自分で食事を選ぶことができないため、飼い主さんが与えた食事で体をつくります。
そのため、飼い主さんが与える「食事の栄養バランス・量・カロリー」が重要なポイントになります。
犬と同様に、猫も人間の食べ物を摂取すると、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
猫が健康に長生きするには「栄養バランスのいいキャットフード」を与えることが大切です!
2.適度な運動をさせる
猫は運動不足になると、肥満になってしまう可能性があります。
肥満になると猫の健康に被害を及ぼし、寿命を縮めかねません。
そうならないためにも、おもちゃなどで遊ばせたり、適度な運動をさせ、運動不足を解消させる必要があります。
万が一、猫が肥満気味になってきたら「肥満用のフード」を与えてみましょう!
猫の運動不足解消に役立つ「猫グッズ」は以下の記事をご覧ください。
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参考【愛猫の快適な暮らしのために】おすすめ猫グッズをジャンル別に紹介
大切な家族の愛猫には「快適な暮らしをさせてあげたい!」という飼い主さんも多いのではないでしょうか? 筆者も6歳の猫を飼っており「猫じゃらし」や「猫用ベッド」など、さまざまな猫グッズを購入しました。 そ ...
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3.室内飼いをする
前述したように「外に出ていく猫より室内で飼われている猫の方が寿命が長い」ということがわかっています。
猫が外に出てしまうと、交通事故に遭ったり、感染症になってしまう危険性があります。
しかし、室内で猫を飼うことで、その危険性を回避することができます。
大事な愛猫を危険から守るためにも、猫は室内で飼うようにしましょう!
4.避妊・去勢手術をする
避妊・去勢手術をすることで、生殖系の病気や乳がんになる可能性を下げることができます。
また、猫は「発情」することでストレスが溜まっていきます。
しかし、不妊手術を行うことで「発情」を防ぐこともできます。
将来的に、愛猫の子孫を残そうと考えてないようであれば、猫の健康を守るために「避妊・去勢手術」をしましょう!
5.日頃から健康管理を徹底する
日本は欧米に比べて、猫に予防接種を受けさせる飼い主さんが少ないといわれています。
猫を健康に長生きさせるためには「予防接種」を受け、定期的に動物病院で健康診断をしてもらいましょう。
日頃から、猫をよく観察して、少しでも体調の異変を感じたら、早急に獣医師に相談することをおすすめします。
6.飼い主さんの生活習慣を見直す
知らずに行っている飼い主さんの生活習慣が、猫にとって有害である可能性があります。
猫にとって「タバコ」「アロマオイル」は、健康に被害を及ぼすものです。
また、飼い主さんの生活リズムが不規則だと、猫の健康にも影響してしまう場合があります。
大事な愛猫のために、1度飼い主さんの生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?
犬と猫の高齢期のサイン
犬と猫が高齢期にはいると、今まで以上に健康に気を遣い、さまざまなケアが必要になります。
高齢期になると体が衰え、病気になる可能性も高くなってきます。
老化による病気を防ぐためには、飼い主さんが日々の中で変化に気づき「早期発見」してあげることが重要です。
さらに「早期発見」は、大事なペットの「長生き」にも繋がります。
そこで、ここからは「犬・猫の見た目からわかる老化のサイン」と「高齢期に行うべきこと」を紹介していきます。
犬の高齢期
犬は「7歳~9歳」になると少しずつ体が衰えはじめ「10歳~12歳」になると、本格的に老化が進みます。
日頃から、愛犬をよく観察して老化による「見た目の変化」に気づきましょう。
見た目からわかる犬の老化のサイン
- 白い被毛が増えヒゲも白くなった
- 被毛の艶がなくなりパサついている
- 毛量が少なくなり伸びるのが遅くなった
- 皮膚にハリがなくなってきた
- 毛がよく抜けるようになった
- 目玉が白っぽくなってきた
- 体重に大きな変化がみられるようになった
- 口臭が強くなってきた
- 目ヤニが増えた
- イボやしこりがでてきた
以上に、当てはまる点が多いのであれば「老化」が始まってきています。
ここからは、老化が始まった愛犬に、健康に長生きしてもらうために「行うべきこと」を紹介します。
前述したように、長生きするには「早期発見」が重要なポイントになります。
そのため、日頃から愛犬とスキンシップを兼ねた、ブラッシングやデンタルケアを行いましょう。
まず、ブラッシングをしながら「皮膚の状態・被毛・目・匂い・イボの有無」などの変化はないか観察しましょう。
ブラッシングを行うことで、被毛を美しく保つことができ、皮膚の血流も促す効果が期待できます。
次に、デンタルケアを行い、歯周病・口臭などがないか確認しましょう。
犬の歯は「健康のバロメーター」といわれているほど、大事にしなければならないものです。
「デンタルケア」について、詳しく知りたいという方は以下の記事をご覧ください。
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猫の高齢期
猫の高齢期は「11歳~14歳」とされており「15歳以降」は後期高齢期とされています。
猫は、犬より見た目に変化があらわれにくいので、飼い主さんでも老化の変化に気づくことは難しいでしょう。
しかし「歯」は、1番変化がわかりやすい箇所なので、注目して確認することをおすすめします!
見た目から分かる猫の老化サイン
- 歯が黄・茶色っぽくなってきた
- 太ももが細くなってきた
- 被毛の色が変化し顔回りに白髪が増えてきた
- 被毛がパサつき艶がなくなった
- 爪がよく伸びるようになった
- お腹がたるんできた
- 口臭がきつくなってきた
- 目ヤニが増えた
以上に、当てはまる点が多いのであれば「老化」が始まってきています。
ここからは、老化が始まった愛猫に、健康に長生きしてもらうために「行うべきこと」を紹介します。
猫は単独行動を好む動物なので、老化の変化を見落としがちです。
そのため、定期的に優しく抱っこして「健康チェック」を行う必要があります。
抱っこした際には「皮膚の状態・目ヤニ・口臭・耳垢・爪の状態・歯石・歯垢」などを確認しましょう。
基本的に猫は歯磨きをしないので、歯から1番に老化のサインが出始めます。
歯周病を放置しておくと、さまざまな臓器に悪影響を及ぼし、病気になる可能性が高くなります。
そのため、歯の色や匂いに異変を感じた場合は、すぐに動物病院を受診し治療をしてもらいましょう。
飼い主さんの早期発見が「猫の長生き」に繋がります。
ペットとの時間を大切に
おさらい
- 日頃からペットの様子を観察する
- 質のいい食事と運動が長生きに繋がる
- 避妊・去勢手術を行うことで生殖器の疾患リスクを下げる
「いつかくるペットとのお別れ」は、とても辛く考えたくない現実です。
しかし、どうしてもペットの方が寿命が短いので、避けられないことでもあります・・・
ペットと、少しでも長く健康に一緒に過ごすためには、飼い主さんが「ペットの健康管理」を徹底することが重要なポイントになります。
この記事を参考にしながら、ペットとの限られている時間を大切に過ごし楽しみましょう!