ハムスターは、犬や猫に比べて「購入費・維持費」がリーズナブルな価格で、散歩に行く必要もありません。
そのため、ハムスターはペットデビューしようと検討している方や、一人暮らしとてもおすすめのペットです。
しかし、犬や猫のように愛情表現が分かりにくいハムスターは「人間になついてくれるの?」と不安に感じている方も多いでしょう。
そこで、今回は「なつきやすい・なつきにくいハムスターの種類」「なつかせる方法」などを詳しく紹介していきます!
ポイント
- なつきやすいハムスターの種類・なつきにくいハムスターの種類がわかる
- ハムスターをなつかせる方法がわかる
- ハムスターがなついた時のサインがわかる
【Contents】
ハムスターは人になつくの?
ハムスターは、天敵が多い環境に生息していたことから、警戒心がとても強いのでなついてくれるまでに時間を要します。
そのため、時間をかけて飼い主さんの匂いや声に慣れさせ「敵ではない」と認識させることが重要なポイント。
また、ハムスターは飼い主さんを「嗅覚・聴覚」を使って判断できる知性の高い動物です。
環境に慣れていくにつれ、飼い主さんの声や足音を感じ取り、飼い主さんの方に近寄ってきてくれるでしょう。
さらに、飼い主さんになついてくれれば、手の中で寝てくれたり手の上で餌を食べてくれるようになるのでとても癒されます。
ハムスターのなつき具合は「ハムスターの性別や種類」によって変わるので、この記事を参考になつきやすいハムスターを選びましょう♪
なつきやすいハムスターの種類
ハムスターの中にも「なつきやすい種類」「なつきにくい種類」がいるといわれています。
なつきやすい種類を飼いたいと考えている人は、以下の種類から選んでみるといいでしょう♪
ゴールデンハムスター
ゴールデンハムスターは、他の種類のハムスターよりも温厚で賢く人懐っこい性格をしています。
しかし、大きくなってから飼育すると警戒心が強くなっているので、飼い主さんになついてくれるまでに時間がかかるでしょう。
そのため、できるだけ大人に成長する段階のゴールデンハムスターを迎え入れることをおすすめします。
ゴールデンハムスターの中でも「オス・メス」によって性格が異なるといわれているので、それぞれの違いを以下で紹介していきます!
オスの性格
- 好奇心旺盛で活発
- 縄張り意識が強い
- 環境の変化に敏感でストレスに弱い
- 神経質
メスの性格
- 発情期や妊娠の時期は気性が荒い
- 環境の変化に強い
- ストレスに強い
キンクマハムスター
キンクマハムスターは温厚で大人しい性格をしているので、とてもなつきやすい種類だといえます。
飼い主さんになついてくれると、手から餌を食べてくれたり、手の中で寝てくれることもあるようです。
しかし、警戒心が強く臆病な一面もあるので、触れる時は必ず名前を呼んでから、横からすくい上げるように持ち上げましょう!
キンクマハムスターの「オス・メス」の性格は以下のとおりです。
オスの性格
- 好奇心旺盛で活発
- おっとりしている
- 温厚で人懐っこい
メスの性格
- 発情期や妊娠の時期は気性が荒い
- 環境の変化に強い
- ストレスに強い
あくまで傾向ですが「オス」の方が人になつきやすいので、初心者の方には「オス」を飼育することをおすすめします♪
ジャンガリアンハムスター
ジャンガリアンハムスターは、喜怒哀楽が分かりやすく、感情がわかりやすい種類です。
基本的におっとりしている性格で、人懐っこく社会性もあるので、初心者の方でも飼いやすいでしょう。
しかし、ジャンガリアンハムスターは縄張り意識が強い種類なので、絶対に「単独」で飼育するようにしてください!
ジャンガリアンハムスターの「オス・メス」の性格は以下のとおりです。
オスの性格
- ストレスに弱い
- おっとりしている
- 好奇心旺盛
メスの性格
- ストレスに強い
- 好奇心旺盛
- 神経質
なつきにくいハムスターの種類
「ロボロフスキーハムスター」と「キャンベルハムスター」は他のハムスターに比べて「なつきにくい種類」だといわれています。
一体、なぜ「ロボロフスキーハムスター」と「キャンベルハムスター」はそのようにいわれてしまうのでしょうか?
ここからは、なつきにくい傾向がある上記の2種類のハムスターの性格について紹介していきます!
ロボロフスキーハムスター
ロボロフスキーハムスターは、最も小さい種類で「体長5cm」程度しかありません。
性格は「神経質で臆病」な子が多い傾向にあるので、すぐに飼い主さんになつくことは難しいでしょう。
また、ケージのに手を入れて触ろうとすると、警戒して逃げ回ることはありますが、威嚇して噛みついてくるような「攻撃的」な子は少ないようです。
ロボロフスキーハムスターは、動きが俊敏で体も小さいため、ケージの外に出して一緒に遊んだりすることは難しいでしょう。
キャンベルハムスター
キャンベルハムスターは警戒心が強くやんちゃな性格なので、手で触ろうとすると噛まれることがあります。
飼い主さんになつかせるためには「噛まれても根気強く接すること」「警戒心が強いので大きな音を立てないこと」を心掛けましょう。
前述したように噛みやすい傾向にあるので、触れる前には「必ず機嫌がいいか・寝起きではないか」を確認してから触れるようにすることをおすすめします。
ハムスターをなつかせる方法【時期別】
ハムスターが飼い主さんになついてくれるかどうかは「最初の1週間」が大切です。
この最初の1週間を失敗してしまうと、ハムスターは飼い主さんへの警戒心が強くなってしまい、なつくまでに時間がかかってしまうでしょう。
ここからは、ハムスターを迎え入れてからの「1週間目~5週間目」になつかせる方法を紹介していきます。
飼い始め1週目
飼い始め1週間目に気を付けること
- ペットショップから自宅に戻るまで移動する際は「絶対に揺らさない」
- ケージに入れる時はハムスターが自分で出てくるまで待つ
- ハムスターがケージに移ったら「見ない・触らない」
- ハムスターに気づかれないように餌をサッと与える
- トイレ掃除を毎日行う
飼い始めの1週間で1番大切なポイントは「見ない・触れない・触らない」の3つです。
つまり、できる限りハムスターに「干渉」しないことが重要です。
ハムスターが寝てる間に、気づかれないようそっと餌をいれ、水は1日1回交換しましょう。
飼い始めは環境に慣れておらず、周囲を警戒しているので餌を人前で食べようとしません。
しかし、餌を巣箱に持って帰り隠れて餌を食べているので、心配する必要はないでしょう。
飼い始め2週目
少し環境に慣れだした2週目は「呼びかけ」と「餌付け」を同時に始めましょう!
まず、ハムスターに餌をあげるタイミングで名前を呼びかけ名前を覚えさせてください。
そして、少しずつ距離が縮まってきたら手渡しで餌をあげてみましょう!
ハムスターに何かを教える時は「餌」を上手に活用するとスムーズに行えます♪
餌を手渡しする時のポイント
餌を手渡しする時は、餌の先端をつまんで与えるようにしましょう。
手のひらに乗せてしまうと怖がって餌を食べないハムスターもいるので、できる限りハムスターに触れない距離で渡すことがポイント!
1週間目~2週間目くらいの期間は、上記の方法で餌をあげながら飼い主さんの声や匂いを覚えてもらいましょう!
まだハムスターには触れない
2週間目は、まだ飼い主さんのことを「敵」だと思っている可能性もあるので、極力ハムスターに触れてはいけません。
この時期は、名前を呼びながら餌を与え続け「飼い主さんは餌をくれる」と覚えさせて「敵ではない」ということを認識させましょう。
かわいいハムスターを見ていると「はやく触れたい」という気持ちになりますが、警戒心をほどいてもらうために、この期間はグッとこらえてください!
飼い始め3週目
少しずつ飼い主さんの前で餌を食べるようになってくれたり、ケージの中に手をいれても怖がらないようになったら、次は餌を手のひらに乗せてみましょう!
ハムスターの名前を呼びかけ、手のひらに乗せた餌を近くまで持っていき、ハムスターにあげてみてください。
ハムスターがそのまま手のひらに乗り、餌を食べるか手のひらから餌を持ち去るまでは、絶対に手を動かさずにそのままの状態で止まっておきましょう。
手のひらに乗ってくれないハムスターは、まだ警戒心が強く飼い主さんに慣れていないので、1週間目・2週間目のスキンシップ方法を繰り返し行ってください!
また、ハムスターが餌ではなく「指」を噛んでくる場合があります。
そのような場合には以下の記事を参考に原因を探りましょう!
ハムスターが噛む原因を紹介している記事はこちら
-
-
参考記事ハムスターが手やケージを噛む原因とは?すぐにできる対処法を紹介!
ハムスターを撫でようとケージの中に手をいれたら「ガブっ」と噛みつかれた ハムスターが夜中にケージをガジガジしている音で起きてしまう ハムスターを飼っている方は上記のようなことを経験したことはありません ...
続きを見る
飼い始め4週目
自然に手のひらの上に乗ってくるようになったハムスターは「名前を呼ばれる」または「飼い主さんが手を差し出してくる」と餌がもらえると認識しています。
ハムスターが手のひらに乗ってくれるようになったら、次は背中を優しく撫でてみましょう!
背中を撫でた時に、ハムスターが気持ちよさそうに目を瞑っていたら、警戒心が弱くなっている証拠です。
引き続き、優しく毛並みに沿って背中を撫でてあげましょう。
反対に、背中を撫でた時に怯えたり、ビックリしているような素振りをするような場合は、まだ警戒している状態でしょう。
そのような場合には、無理に撫でずに手のひらの上で餌を与え続けるということを繰り返しましょう。
注意
耳や鼻はとても敏感なので、撫でる時には絶対に触れないように注意しましょう。
撫でる箇所は「背中と頭」を毛並みに沿って優しく撫でてください!
飼い始め5週目
ハムスターが背中を撫でさせてくれたなら、飼い主さんに心を許している証拠です。
心を許してくれるようになったら、ハムスターから「遊ぼう」とアピールしてくることも増えるでしょう。
ここまで距離を縮めることができれば、ようやくハムスターを手のひらの上に乗せて持ち上げても大丈夫です!
ハムスターは高い目線を経験したことがないので、急に持ち上げるとビックリするのでゆっくりと優しく包み込むように持ちましょう。
好奇心旺盛のハムスターには、ケージの外に出してお散歩をさせてあげるとストレス発散になるでしょう。
ハムスターがなついた時にみせる行動や仕草
ハムスターが飼い主さんになついてくれると、今まではみられなかった行動や仕草をみせてくれるようになります。
以下のような行動や仕草がみられた場合には「飼い主さんになついてる証拠」なので、チェックしてみましょう!
ラッコ食い
仰向けになりラッコのようなポーズをしながら餌を食べることを「ラッコ食い」といいます。
ハムスターは警戒心が強く身を守る習性があるので、基本的に無防備な格好になる仰向けのポーズになることはありません。
そのため、このような状態で餌を食べてくれているとうことは、飼い主さんになついている証拠です。
この「ラッコ食い」をしてくれるまでには多くの時間を要しますが、愛情を持って関係を深めることができれば、きっといつか「ラッコ食い」をしてくれるでしょう。
ケージに手を入れると寄ってくるようになる
以下のような行動をみせてくれた時には、飼い主さんになついている証拠です。
飼い主さんになついているサイン
- ケージの中に手をいれるとピョンと手のひらに乗ってくる
- 手の上でくつろいでくれる
- 手の上で寝てしまう
- 手の上で寝てしまう
少しずつ慣れてきたかな?という時期に、ゆっくりハムスターの方に手を差し出して様子を伺ってみてください。
その時に、自分から近寄って手のひらに乗ってきてくれるようなら、飼い主さんになついています。
上記の中でも、手の上で寝てくれるようになったら、完璧になついてくれているサインで全く警戒心がない証拠です。
飼い主さんの後ろについて歩く
ハムスターが飼い主さんになつくようになると、ケージから出した時に飼い主さんの後ろをチョコチョコついてくるようになります。
また、飼い主さんの指をペロペロ舐めたり、犬や猫のような仕草をすることもあるでしょう。
そんなかわいいハムスターの姿にメロメロになってしまう飼い主さんも多いはず・・・!
なつかない時の対策と原因
ハムスターが飼い主さんになつかない理由の大半は「飼い主さんを警戒している」からでしょう。
また、赤ちゃんや子供の時期に乱暴に扱われて「トラウマ」を抱えている可能性もあります。
ここからは、飼い主さんになつきにくい性格の傾向と、なついていないハムスターがみせる行動について紹介します♪
臆病で警戒心が強いハムスター
臆病で警戒心が強いハムスターは、飼い主さんがケージに近づくと巣箱の中やケージの奥に隠れようとします。
そして、あたふたした様子で走り回り、強引に捕まえると怯えてブルブルと震えだしてしまいます。
気が強く攻撃的なハムスター
気が強く攻撃的なハムスターは、飼い主さんを威嚇するため「ギッ」「ジジッ」「ジー」「ジージー」「ジュー」「ギューギュー」など鳴きます。
このような状態のハムスターに手を伸ばしてしまうと「ガブッ」と力いっぱい噛んでくることもあるので、手を出さないように気をつけましょう!
ゆっくりと時間をかけてハムスターとの距離を縮めよう!
おさらい
- ハムスターのペースに合わせた接し方を考える
- 無理やり手に乗せようとしたり撫でようとしない
- なつくまでは干渉せずに快適な生活環境を整え様子を見守ってあげる
ハムスターは犬や猫のように感情がわかりやすい動物ではありませんが、しっかりと愛情を注げば飼い主さんになついてくれるようになります。
しかし、はやく触れたい・遊びたいからといって「焦りは禁物」です。
ハムスターのペースに合わせ、少しずつコミュニケーションをとり距離を縮めていきましょう!